改造　第２巻第４号（大正９年４月）

思想家と政治家の闘争（巻頭言）
思想問題と哲学的精神（文学博士　朝永三十郎）
階級意識と恩義観念（文学博士　姉崎正治）
ナショナルギルドの建設（室伏高信）
無政府主義の学説と大学教授の職務（法学博士　佐々木惣一）
労働総同盟（Ｃ・Ｇ・Ｔ）の研究（山川均）
価値学説の「改造」論に於ける地位（小泉信三）
解散及総選挙批判
民衆を敵とする政治（法学博士　堀江帰一）
政変の心理及論理（帝大教授　大島正徳）
階級的政党の征服（法学博士　戸田海市）
衆議院の解散に対する批評（法学博士　野村淳治）
近時の政界に就ての感想（法学博士　美濃部達吉）
何が幸ひになるか分らぬ（堺利彦）
婦人解放問題
女人文明の恢復（賀川豊彦）
現代生活と男女両性の接近（文学博士　野上俊夫）
男性よりの解放（山川菊栄）
婦人解散の実際問題（沖野岩三郎）
身体上より見たる女子解放問題（文学博士・医学博士　富士川游）
婦人解放の問題（有島武郎）
批評のために（評論）（片上伸）
芸術一家言（評論）（谷崎潤一郎）
社会小説死線を越えて（賀川豊彦）
原敬氏と其周囲の思想（山本実彦）
（創作十四篇）
私の寺小屋時代（坪内逍遥）
小品二種（芥川竜之介）
破壊前（正宗白鳥）
雑九十（詩）（武者小路実篤）
戯曲水車小屋（秋田雨雀）
シスカの一夜（長与善郎）
盗人（藤森成吉）
兄弟（或人間の手記）（宇野浩二）
蒼ざめたる人と車（室生犀星）
正月（水上滝太郎）
山の生活にて（志賀直哉）
活弁と思はれる（里見〓）
或些やかな恥（徳田秋声）
平将門（幸田露伴）