改造　第１２巻第４号（昭和５年４月）

改造　第十二巻　第四号
経済受難と浜口内閣の責任
巻頭言
選挙闘争初陣記（河上肇）
植民地国民運動と英帝国の将来（矢内原忠雄）
ハウプトマンの『熱情の書』（成瀬無極）
無産党の戦績を顧みて（山川均）
弁証法と現象学（山内得立）
司法官論（田中耕太郎）
総選挙批判（馬場恒吾）
経済不安と其克服
金解禁後の我財界不況（杉山幹）
ショウ平価金解禁政策に矛盾せる蚕糸業救済と其影響（石橋湛山）
中小商工業の苦境と其の打開策（前田繁一）
不当所得擁護の産業合理化（高橋亀吉）
臨時議会を前に
大衆の尖兵として（松谷与二郎）
勤労者生活保護のため闘ふ（片山哲）
院外の大衆運動に参加せよ（浅原健三）
新版浅草案内記（川端康成）
摩天楼の話（葛岡常治）
指導者としての科学（石井重美）
レコード市場争奪戦（星野辰男）
春の味覚（前田夕暮）
無産政党合同問題の進展
陶酔の夢から醒めよ（加藤勘十）
戦線統一への行進（宮崎竜介）
組合の共同戦線を布け（亀井貫一郎）
合同促進協議会の形勢（堺利彦）
合同問題に対する労農党の態度（細迫兼光）
スペイン・ポルトガル（木村毅）
麻雀を語る（南部修太郎）
ソウエートのラヂオ（明野啓三）
東西街頭経済学
銀座経済学（小汀利得）
心斎橋筋を経済眼で観る（下田将美）
完全なる夫婦（丸木砂土）
春まづ六大学の野球を語る（春日俊吉）
大学工場から社会市場へ（青野季吉）
政・民の新陣容と政局の将来（阿部真之助）
神戸元町風景（宇野千代）
歌と詩
旅を思ふ（吉井勇）
大軍叱タ（北川冬彦）
国際港ノ雨天（近藤東）
帝都復興問答（鈴木文史朗）
心霊現象の奇術性（阿部徳蔵）
日本に跳躍する米国資本（鈴木茂三郎）
新興演劇の左翼的傾向（高田保）
新刊批評
『唐人お吉』に就て（豊島与志雄）
野呂栄太郎著「日本資本主義発達史」（稲村順三）
懸賞創作入選発表
まじなひ（印度小説）（プレーム・チャンド・サバルワル訳）
ドレフユス事件（大仏次郎）
耽羅漫筆（安倍能成）
創作
小説　ブルジヨア（当選）（芹沢光治良）
戯曲　蒼ざめた大統領（金子洋文）
小説　熊（室生犀星）
小説　卍（まんじ）（谷崎潤一郎）
小説　昭和初年のインテリ作家（広津和郎）
小説　ダイヤとおたよ（徳田秋声）
小説　一人の女（片岡鉄兵）
小説　身の末（久保田万太郎）
戯曲　大阪城（吉田絃二郎）
小説　工場細胞（小林多喜二）