新日本ニュース第267号

1.ニセコアンヌプリの春(北海道)
北海道虻田郡ニセコアンヌプリの山々は、2月に入ってからスキーに絶好のコンディション、まばゆく白銀に映える陽光に春を見る。
2.動乱の朝鮮 第二十三報 米通信隊撮影
~マ元帥第9回前線視察と負傷者の後送~
国連軍は1月3日、首都京城を撤退したが、第8軍司令官のリッジウェイ中将の士気回復策が成功し、共産軍の攻勢は1月14日停止した。国連軍は、1月26日、全線にわたって反撃を開始し、戦局は一変した。マッカーサー元帥は1月28日、9度目の前線視察をした。
1月28日 水原飛行場で出迎えたマシュウ・B・リッジウェイ中将と握手をするダグラス・マッカーサー元帥。
3.ダレス特使講和を語る
・日米協会で演説
2月2日、丸ノ内工業グラブでの日米協会主催の午餐会に出席したダレス特使は、最初の公式演説を行い、講和の基本構想を示した。また、ダレス特使は2月6日、緑風会代表や婦人議員らとも会見した。
2月6日 総司令部の玄関を入る緑風会の徳川宗敬、高橋竜太郎、高瀬荘太郞、野田俊作、伊藤源一郎
総司令部の玄関を入る中山マサ、加藤シヅエら婦人議員
・講和問題で日米合意成る 吉田・ダレス第3次会談
吉田首相はマッカーサー元帥と会見した翌日の2月7日、総司令部外交局でダレス特使と第3次会談を行い「再軍備を名言しない」「米軍の日本駐留」など講和の大筋で合意が成立した。
外交局に入るダレス特使、玄関を入る吉田茂首相、井口貞夫外務次官、西村熊雄条約局長
時の話題
4.処女航海の山下丸(東京)
山下汽船の第5次船・山下丸(9,570トン)は1月末に完成し、2月5日芝浦桟橋で三笠宮ご夫妻、吉田首相が出席して、披露パーティを開いた。山下丸は2月6日、小麦積み取りのためシアトルに向かって処女航海の途についたが、山下丸には八田監督以下6人のレスリング選手一行も乗船し米国に向かった。
5.こんどは機雷の大爆発(福井)
福井県丹生郡四箇浦町(現・越前町)では、2月5日、港にえい航してきた丸型機雷が大爆発して、付近一帯の漁船や住宅にも被害を及ぼし、重軽傷者8人を出した。
6.せまき門 ~市立中学校はせまい門~
都内の私立中学校216校の入学願書受け付けが、2月10日から一斉に始まったが、進学希望者が昨年より1万5,000余人少ないのに比べ、応募者がかたよって、相変わらずの狭き門となっている。入学試験は3月1日から実施される。
7.“平和のこえ”各地で急襲(東京・大阪・福岡)
最高検では、2月4日早朝、全国各高検・地検を動員して左翼系新聞「平和のこえ」の全国販売網を一斉に家宅捜査し、配布・販売関係者多数を逮捕した。同紙は、昨年12月27日創刊、隔日発行で、1月23日法務府特審局によって「アカハタ」の後継紙として、無期限発行停止処分とされていた。
8.“福は内鬼は外”(大阪・東京・千葉)
節分の2月4日は、日曜と快晴に恵まれ、各地の社寺は大賑わい。年男・年女には各界の人気者が集まり、上野動物園では、安井誠一郎都知事が年男に、おさる列車のチーコが年女になり人気を集めた。
大阪府寝屋川市の成田不動尊境内で豆をまくプロ野球選手たち
東京都上野動物園で年女になったチーコ
千葉県成田山新勝寺 福豆と護摩木を拾う人たち
東京都大田区大森貴船神社の節分の様子
New Nippon news No.267
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