新日本ニュース第263号

1.動乱の朝鮮 第二十二報 米通信隊撮影
~リッジウェイ中将の着任と国連軍撤退~
朝鮮戦線で戦死したウォーカー中将の後任として12月25日夜、羽田空港についた米第8軍司令官マシュー・B・リッジウェイ中将は、26日午後4時、東京から空路朝鮮の大邸に到着、司令官の部署についた。この時、中共軍は38度線をこえ南進を始めた。この共産軍の総攻撃に、京城-釜山間の道を避難民の群れが南へとひしめいている。12月29日、東部戦線の第10軍団は興南の軍事施設を自ら爆破して撤退した。
2.早大優勝 東西大学対抗ラグビー(大阪)
1日から行われていた東西大学ラグビーの決勝戦は、早大対関学の間で、9日午後2時半から花園ラグビー場で、1万の観衆を集めて行われたが、早大が新村らの活躍で16対3で快勝し、王座を獲得した。
時の話題
3.江戸姿出初式(東京)
消防の出初め式が、新年の恒例として各地とも盛んである。8日の皇居前広場での出初め式には、豆火消しまで登場して、はしご乗りなどに見物人をわかせた。
4.十日えびす(大阪)
商売繁盛を願う1月9日から11日まで行われる今宮戎神社(大阪府浪速区)の1月10日の本えびすは、あいにくの雨にたたられ、参詣客もまばらであった。
5.貨幣まつり(大阪)
明治5年以来の儀式、第79回貨幣大試験が1月12日、大阪造幣庁で行われた。
6.仁科博士逝く(東京)
湯川博士、朝永博士などの育ての親、理学博士仁科芳雄博士は、肝臓がんのため去る12月12日から千代田区内幸町の川島胃腸病院で入院加療中だったが、10日午後4時20分死去した。葬儀は14日科学研究所(文京区)で行われた。
7.春場所開く(東京)
大相撲春場所は、いよいよ14日から15日間のふたをあける。13日午前10時からは土俵祭が蔵前新設国技館で行われた。春場所を前にして横綱羽黒山の場所入りと入幕を目指して修行に励む若い力士たちの日常を伝える。
New Nippon news No.263
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