新日本ニュース第262号

1.新春風景
上越・親閲一帯では、昨年末からの大雪が3日になっても降り続き、除雪車も立ち往生、列車ダイヤが混乱している。しかし、東京では正月三が日は禁煙にない好天気に恵まれ、元日の皇居参賀は人々であふれ、魚河岸では初荷の積み出しに活気を見せ、景気よく新しい年を迎えた。
・上信越に連日の大雪
・一般参賀の人でにぎわう皇居
・初荷の積み出し(築地魚河岸)
・にぎわう競輪場
時の話題
2.歌舞伎座新装なる(東京)
歌舞伎座は、昭和20年5月25日の空襲で全焼したが、このほど新装成り、6年ぶりに再開され、3日のこけら落としは中村吉右衛門(初代)の音頭で手打ち式を行った。5日の初日以来、満員続きの盛況だった。
板東三津五郎(7代目)、市川猿之助(2代目)、中村時蔵(3代目)の演ずる「寿式三番叟」の舞台と観客。
3.ボーイスカウトの行進(東京)
3日午後1時から、日本ボーイスカウトの生みの親フラーレンス・グリフィン氏(イギリス人)を迎えて、日の丸をかざした3,000人の若人が皇居前広場に集まり、日本ボーイスカウト東京都連盟の隊旗授与式が行われた。式後、ブラスバンドを先頭に日比谷から銀座通り、八重洲口へと行進が行われた。
4.小鳥の珍芸 イタリーインコム特約 イタリフィルム提供
ベルギー人のイベート嬢は、亜熱帯産の野生の小鳥に3年がかりで、いろいろな芸を教え、披露した。
5.中央大学二連覇 関東大学駅伝(東京-箱根)
第27回東京-箱根間往復(221キロ)関東大学駅伝競走は、5日午前8時、読売本社前をスタート、2連覇をねらう中央大学が終始リードを続け、昭和12年第8回大会の日大の12時間33分24秒を破る12時間20分13秒の新記録で2連覇した。
6.政界放談“一九五一年”
新年を迎えて、各党の党首は今年の見通しについて次のように語った。
自由党吉田茂総裁「今年は講和と復興の都市だ。挙党一致して講和、復興の事業にあたりたい」
国民民主党苫米地義三最高委員「まず国内経済の自立、治安の維持、そして日本の国土はわれわれで守らなければならない」
社会党浅沼稲次郎書記長「全面講和・中立維持・軍事基地の提供反対の基本方針にそってゆきたい」
New Nippon news No.262
映像のお問い合わせ
資料の利用については5階 映像・音響室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 情報検索係
- 電話番号:
- 03-3222-2574
- FAX:
- 03-5216-3152