新日本ニュース第252号

1.動乱の朝鮮　第十八号　米通信隊撮影　～マッカーサー元帥平壌に入る～
　朝鮮の米軍は10月7日、国連総会の決議とともに北進を開始し、10月20日には、米第11空挺師団187連隊が平壌北方30キロの地点に落下さんで降下した。フィルムはマッカーサー元帥が乗機スキャップ号機上からこの降下作戦を視察したあと、平壌飛行場に降り立ちウォーカー第8軍司令官と握手するまでを記録するが、マッカーサー元帥はここで「速やかに朝満国境に到達するよう」米軍に指令した。
2.第5回国民大育大会（愛知）
　第5回国民体育大会は、全国から1万5.000人の選手を集め10月28日、名古屋瑞穂競技場で入場式を挙行。大会最終日の11月1日、20キロマラソンでは広島の田中茂樹選手が1時間8分16秒で優勝した。このレース第2位で走っていた愛知・浅井選手はゴール寸前で倒れながら4位でゴールした。
3.芸術祭参加入選曲　～印度旋律による四楽章～（東京）
　25年芸術祭参加作品として清水脩氏作曲の「インド旋律による四楽章」が入選し、11月1日午後8時から「NHKシンフォニーホール」の時間にNHK交響楽団によって放送された。

時の話題
4.打撃王　ディマジオ　入京
　アメリカ野球界でベーブ・ルース以来の打撃王として人気のあるニューヨーク・ヤンキースのジョー・ディマジオ選手がサンフランシスコ・シールズのフランク・オドール監督と共に11月1日、羽田に到着した。日本での模範演技と米軍将兵の慰問のための訪日で、翌2日の銀座のパレードは歓迎のファンでにぎわった。
5.唐津の秋祭（佐賀）
　10月29日、唐津市では唐津神社恒例の秋祭で14のひき山と呼ばれる山車が町々を練り歩き競い合った。なお、“唐津くんち”と呼ばれるこの秋祭は現在は11月3日～4日に盛大に行われている。
6.春日正一氏　第一回公判（東京）
　日本共産党幹部春日正一氏（43）の団体等規制令違反初公判は、逮捕以来20日というスピードぶりで、10月27日、東京地方裁判所相馬裁判長係りで開かれた。

7.国警大演習（群馬）
　10月30日、群馬県北群馬郡渋川町（昭和29年4月渋川市）を中心に佐久発電所防衛の国家警察大演習が行われた。警官1.600人が暴徒と警備隊の二手に別れ大乱闘の末、最後は北群馬警察署を占拠した暴徒に本物の催涙弾も使用する実戦さながらの演習で、朝鮮戦争下、米軍の手薄になった日本国内の暴動に備えようというものだった。
8.楽じゃありません（岐阜・京都・千葉）　～狂走三題競馬・競輪・オートレース～
　人気ばん回に岐阜笠松競馬では10月26日から14人の女流騎手が登場。京都では競輪選手が寺に集まって再開を前に座禅の修行。10月31日から始まった千葉のオートレースと狂走三題をとりあげる。
　

New Nippon news No.252