新日本ニュース第250号

1.アニメーション NHK連続ドラマ ミス向う三軒に桜井良子さん決る
明るい日本の民主的家庭をテーマとして八住利雄・伊馬春部・北条誠3氏の連作で、昭和22年7月1日から昭和28年4月10日まで、夜7時前の15分間編成された日本初の連続ドラマ「向う三軒両隣り」のPR映画。
(タイトル)
2.動乱の朝鮮 第十七報 米通信隊撮影 ~韓国軍三十八度線を突破~
ソ連・中共の参戦を招かないというトルーマン大統領の条件付き承認のもとに、マッカーサー元帥は10月1衛、38度線の突破を命令。韓国第3師団が東部日本海岸沿いに北鮮への●陽へ向け進撃を開始した。米国防総省は5日、米軍の戦死者は3.830人と発表した。戦場の丘には戦死者の墓標が並んでいた。
3.ハリウッドからお客さま(東京)
・羽田についにボッブ・ホープ
「腰抜け二挺拳銃」の映画でおなじみの喜劇俳優ボップ・ホープ一行40人が10月14日、羽田空港につき早速その場で傷病兵の慰問を行った。
・東宝撮影所を訪ねたマーサ・ハイヤー
ハリウッドのニューフェース マーサ・ハイヤー嬢(23)は10月18日、小林東宝社長の案内で砧(きぬた)撮影所を訪問した。12月まで滞在し、米プレイクストン・プロと東宝の提携作品「運命」(仮題)に出演する。
時の話題
4.浅草観音 出かせぎ(静岡)
10月14日、浅草の観音さまは静岡市のデパートに出向いてご開帳。浄財集めに大わらわである。
5.アメリカ行きの南洋まぐろ(広島)
5月12日の第4次漁区拡張により、赤道で活躍した海幸丸が10月15日3か月ぶりに宇品港に帰った。とれた50万トンのキハダマグロは日本純正食品広島工場で油づけの缶詰になり、アメリカに送られることになった。
6.帽子まつり(大阪)
特需に関係のない大阪の帽子屋さんたち1.000人が帽子をかぶり、売れ行きばん回の市中デモを行った。市内の神社で商売繁盛の願掛け。軽装のアメリカ・ファッションにおされ、サラリーマンの帽子をかぶる習慣がすたれ始めた年である。
7.山村めぐる医療班(山梨)
山梨県神金村(昭和29年3月塩山市)一帯は医者がいないため、病気になると祈祷に頼っていたが、今はこの村に簡易保険局の巡回医療班がきて診療を行っている。
8.学園で検束さわぎ(東京)
レッドパージ反対でもめていた早大で、10月17日午後5時過ぎ、学生大会散会後学部長会議をとりまいていた学生300人と900人の武装警官が衝突し、乱闘の末、143人が検束された。重軽傷二十数人を出す騒ぎだった。法政大学でも処分学生の登校を禁止し、問題になってきた。
9.追放解除 一万余名(東京・大阪)
政府は10月13日、総司令部民政局の覚書に従い、1万90人の公職追放解除を発表した。解除されたのは、政界では保守系指導者が多く、また財界・言論関係では、訴願申請者の60~70%が解除になった。政府はマ元帥の好意に感謝する声明を発表した。
10.冬近し 住宅難
東京では25年に入って高層建築がさかんに建てられ、高級公務員アパートも完成した。また、25年7月から始まった住宅金融公庫から資金を借りて家を建てるサラリーマンもふえて来たが、住宅相談所には毎日多くの人が詰めかけている。3万から5万円そこそこの即製住宅にも住めない人は相変わらず多く、住宅難で冬を迎えそうだ。
New Nippon news No.250
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