新日本ニュース第248号

1.音楽教室(東京)
近衛秀麿氏は9月28日、東京の豊島高校で移動音楽教室を開き、楽器の特徴を実際にオーケストラで説明、「軽騎兵序曲」などを演奏して生徒たちに喜ばれた。
2.世相にゆがむ少年たち(東京)
審判所に送られてきた少年たち。少年の犯罪がますます増えていることが社会問題になっている。悪事をそそのかしている大人たち、競馬場の配当金をねらう少年、学校をよそに盛り場をうろつく少年、ヒロポン中毒の少年。
3.追放問題で学園騒ぐ(東京)
9月28日早大で赤い教授追放反対の学生大会が開かれた。翌日は新制東大が学期試験をボイコット。矢内原学部長の説得。東京都学連はゼネストを指令。10月5日東大で総決起大会が開かれた。天野文相は「自由思想家を圧迫する考えはない」と述べている。
時の話題
4.国勢調査(東京・福岡)
10年ぶり6回目の国勢調査が10月1日行われた。フィルムは東京上野の浮浪者調査と台湾からの引揚者福岡の平井さんの家で一家25人の調査状況を伝える。
5.村祭に職安の出店(福岡)
福岡県宗像郡の宗像神社は10月1日から秋祭り。ここでは昔から女中や子守の雇い入れる、女中市が開かれていた。今年から職業安定所が斡旋にのりだした。
6.ポフィの町まつり イタリーインコム特約 イタリフィルム提供
ローマに近いポフィの町は秋の収穫が終り、サン・アントニオのお祭りで市がたってにぎわった。若い男女が野外ダンスに夢中。
7.稔らぬ秋(茨城)
8月の洪水で被害を受けた茨城県小貝川沿岸高須村の2.000町歩の水田は、まだ水が引いていない。枯れたままの稲や破壊されたままの家屋。手内職で暮らす農家。倒された稲はたい肥に使うしか使い道がない。決壊口は地元民が仮堤防を築いたが、本工事はいつのことかわからない。
8.動乱の朝鮮 第十五報 米通信隊撮影 ~マ元帥京城返還式に参列~
マッカーサー元帥は9月29日、金浦(きんぽ)飛行場に到着、ウォーカー中将、ストラトメーヤー中将、アーモンド少将らの出迎えを受け京城に入った。マ元帥は李承晩大統領とともに韓国国会議事堂の京城(けいじょう)返還式に参列した。
New Nippon news No.248
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