新日本ニュース第239号-1
1.百十九回対日理事会(東京)
第119回対日理事会はソ連代表欠席のまま7月2日、東京丸ノ内の明治生命ビルで開かれ、米代表シーボルト議長は、日本人捕虜の引き揚げについて、ソ連は不誠実であると非難し、今後も継続議題とすると言明した。
2.その後の広島と長崎
原爆投下から5年目の広島と長崎は復興が進んでいるが、広島の被爆中心地にはノーモア・ヒロシマの文字が書きつけられ、長崎浦上天主堂の廃墟は戦争の恐ろしさをきざんでいる。
3.事故ひん発(神奈川・広島)
・貨物列車脱線(神奈川県茅ヶ崎)
7月30日午前10時前、東海道線茅ヶ崎駅西方1キロの地点で60両編成の下り貨物列車が脱線し、18両目から26両の貨車が転覆、東海道線が上下線とも不通になった。
・瀬戸内海で機雷爆発
7月27日午前9時ごろ、広島県の長島の北方海面で大型磁気機雷が爆発し、付近にいた漁船6隻が被害を受け、死者21人、行方不明5人、重軽傷者17人を出した。
時の話題
4.闘牛(ボルドー)フランスパテー特約 SEF提供
フランスのボルドーで闘牛が行われ、スペインから来たタノーロ・ゴンザレスという有名な闘牛師が鮮やかな手並みをみせた。
5.丑の刻詣り(佐賀)
高さ75メートルの滝に身を打たれて土用のうしの日に願掛けをする、佐賀県小城郡小城町の清水山見滝寺の風習を記録する。
6.象さんの海水浴(大阪)
大阪天王寺公園の象もうだる暑さに、堺市の浜寺海岸に出かけこどもらと水浴びを楽しんだ。
7.第八国会終わる
第8国会幕切れの7月31日、参議院本会議で地方税法案は、ついに可決成立した。なお、この日のこの法案の生みの親、シャウブ博士が税制施行状況視察のため東京についた。
8.動乱の朝鮮 第六報 米通信隊撮影 ~マ元帥ふたたび前線視察~
マッカーサー元帥は7月27日ふたたび朝鮮前線へ飛び、戦線の立て直しについて協議した。このころ、第24師団長ディーン少将は大田撤退作戦のさなかの7月20日、北鮮軍に捕らわれ、ウォーカー中将指揮下の第8軍は釜山周辺の陣地の補強に追われていた。
New Nippon news No.239-1