新日本ニュース第237号

1.霧にいどむ科学者たち（北海道）
　北海道根室市の落合地区で北海道大学低温科学研究所・気象台・林業試験場などの調査団が6月22日から3週間、霧の生態調査をはじめた。ここは暖流と寒流がぶつかり、日本でも最も霧に悩まされる地帯である。
2.はやくも野党攻勢　～第八国会～
　地方税法の成立をめざす第8臨時国会が7月13日から始まり、14日の施政方針演説で吉田首相は、「全面講和・永世中立論は危険思想である」と述べた。これに対し、国民民主党川崎秀次、社会党鈴木茂三郎両議員は翌日の代表質問で、首相見解は独善であると反論した。なお、マ元帥は7月8日、政府に警察予備隊の創設を指令している。
ヨーロッパ便り　インターコム特約、イタリフィルム提供
3.北イタリアの民俗舞踊（ブルニーコ）
　アルプス地方に古くから伝わる民俗舞踊を着たイタリアはブルニーコの町の祭礼に取材する。インコム社提供のフィルムである。
4.牛の品評会（パドバ）
　ベネチアに近いパドバの町で牛の展覧会が開かれ、スイスも含め、アルプス地方から飾りたてた牛がたくさん集まった。
5.夏まつり（東京・新潟・京都）
　東京は浜町公園の盆踊り、新潟は佐渡相川金山の鉱山祭り、それに京都の祇園祭りをつづる。
6.動乱の朝鮮　第四報　～国連旗GHQに掲揚～
　7月13日、コリンズ陸軍参謀総長らは東京到着後、直ちにマッカーサー元帥に国連旗を手渡すとともに前線を視察した。この時期米軍は釜山周辺に橋頭ほを確保しながら、韓国中央部の臨時首都大谷防衛線を引こうとしていた。

New Nippon news No.237