新日本ニュース第223号

1.婦人の日
　4月10日の婦人の日、東京日比谷公会堂で都内23団体2.000人が集まって婦人大会を開き「実質的男女平等の獲得」を誓い合った。このあと半数の人びとがデモ行進し、都庁で働く婦人たちに託児所をつくれと交渉した。
2.フランス社会党首逝く（フランス）パテー特約
　フランス社会党首レオン・ブルム元首相は3月30日、ベルサイユ郊外の自宅で死去した。77歳だった。葬儀の日、パリ・カデー街の社会党本部を出た棺はコンコルド広場に向かうが、参列のジョルジュ・ビドー首相、オリオール大統領、ド・ゴール将軍らの姿が人目をひいた。
時の話題
3.男の中の男（鹿児島）
　婦人週間にちなんで、4月11日、鹿児島県では婦人たちが職場と家庭で最も女性を大事にする民主的男性を選び表彰した。
4.工事場で十五人生埋め（東京）
　東京都千代田区丸ノ内3丁目の都庁構内新築工事現場で、4月10日正午過ぎ砂山が崩れ、作業小屋で昼食中の労働者が生き埋めとなり、8人即死、6人が重軽傷を負った。「鉄筋コンクリート工事が戦争で10年間中断されたための事故」と石川都建築局長は語った。
5.菅証人　自殺す（東京）
　共産党徳田書記長が「反動はかえすな」とソ連に要請したかどうかで国会に喚問された証人菅季治氏（32）は4月6日夜7時半すぎ、中央線吉祥寺駅付近で上り電車にとび込み自殺をした。菅氏はソ連カラカンダ地区引き揚げの元通訳で哲学を志す人だったが、「私を調べた人々は共産党との間に何か関係があると疑って、私の証言の純粋さを否定しようとする」との遺言を残していた。
6.お花見　狂騒曲
　4月9日の日曜日は絶好のお花見日和りで、多摩川園遊園地では木橋が落ちて26人が負傷するなど、酒に浮かれる大人と迷子の中で春らんまんである。
※エンディング欠落

New Nippon news No.223