1965AKITA物語~変わりゆく第一次産業~

〔未来に生かす記憶〕
昭和40年代の秋田県民ニュースには、高度成長時代、地方も大都市の発展に遅れをとるまいとさまざまな努力を重ねた様子がみられる。古くから米どころ秋田では、この年から秋田小町の刈り入れにコンバインが導入された。さらに収穫された米はオートメーション化されたサイロで乾燥貯蔵されてゆく。機械化農業が進み、労力の削減と計画出荷で、農家の暮らしがぐんと楽になった様子がよくわかる。
様々な地域で、新しい農業を目指す人々を取材している。リンゴの里・平鹿では10万羽の養鶏センターが生まれた。南秋田群では大雪から野菜を守る大型鉄骨のビニールハウス団地が増えている。八郎潟の干拓で漁業をやめてチューリップの栽培を始めた八竜村も紹介する。
漁業でも近代化が進んだ。男鹿半島の魚の養殖センターやわかめの人工栽培に成功した話では、獲る漁業から栽培する漁業への転換がみえてくる。
農村青年技術の交換会のニュースの中で「農村も生活態度をサラリーマン化させないと豊かになれない」と若者が話しているのが印象に残る。
夏の八幡平や焼山など、風光明媚な秋田の自然のほか七夕、竿灯や、郷土芸能である「たたら」も目の前に見ることができ、秋田を満喫する旅になる。
1.県政ニュースからみる秋田県Ⅰ
「県政ニュース」№67 製作:秋田県
「水産養殖の準備進む」(昭和40年4月)
・沿岸漁業 男鹿半島 養殖場の建設
・わかめの人工栽培 養殖わかめ
・象潟海岸 稚魚 養殖場の建設 テトラポット
「大型ハウス団地誕生」
・南秋田郡天王町 ハウス 野菜の生産
・鉄骨ハウス団地の建設
「ふるさと散歩 田沢」
・奥羽本線 生保内線 生保内駅 雪
・山菜加工場
・秋田民謡
・奥羽山脈 発電所
・田沢湖高原スキー場 スキーヤー リフト
・田沢湖
「スタートした農業学園」(昭和40年5月)
・秋田県立農業大学園 入学式 実習
「“知事面会日”設定」
・秋田県庁 県民ホール 知事との面会
「全国菓子博開く」
・第16回全国菓子博覧会(秋田市) 高松宮殿下御夫妻 テープカット 工芸菓子 明治 鉄腕アトム
「発足した道路舗装事務所」(昭和40年6月)
・最新型車両 アスファルトプラント
・交通整理 舗装道路工事 ダイハツ スタビライザー ローラー車 防塵作業
2.県政ニュースからみる秋田県Ⅱ
「ふるさと散歩 チューリップの村 八竜」
・段々畑 農業 頌徳碑 公民館 団らん像
・学校給食センター 学校 給食を食べる子どもたち
・チューリップ 球根栽培 球根乾燥場
「全国農村青少年技術交換大会開く-秋田市-」(昭和40年8月)
・市内パレード 開会式 話し合い
「トピックス 海にきたえる-県立船川水産高校-」
・水産学校 救助の方法 手旗信号の訓練
・海洋実習 ボート練習
「待望の道路工事 川原毛-泥湯」
・栗駒国定公園 自衛隊員による開通工事
「夏山をゆく-八幡平-」(昭和40年9月)
・火山活動 泥火山 温泉場 湯治客
・毛せん峠 登山者
・鬼ヶ城 焼山 火口
・国民宿舎
「トピックス “県の記念日”制定」
・8月29日
・古文書などの展示
・施設見学
「県史編さん事業完成」
・秋田市美術館 官報 古文書などの展示
・秋田県史全16巻
・完成祝賀会 感謝状などの贈呈
「ふるさと散歩 かんとう」
・竿灯 秋田のたなばた祭り 東北三大祭 提灯屋 祭りの準備 身支度 八幡神社へ参拝 夜祭り
3.県政ニュースからみる秋田県Ⅲ
「みのりの秋-仙北平野-」(昭和40年10月)
・刈り入れ
・カントリーエレベーター
・たたら 五穀豊穣を祝う舞
「ふるさと散歩 平鹿-りんごの里-」
・農村 農業改善事業 養鶏 卵 出荷
・りんご畑
・共同選果場
・果樹試験場 りんご栽培
「動き出した未利用地の開発」(昭和40年11月)
・開拓
「文化功労を讃える」
・第十回秋田県文化功労者表彰式
・秋田大学学長
・俳句
・秋田八丈
・医師 社会福祉
・郷土芸能 竿灯
「国道108号線を行く」(昭和40年12月)
・除雪車
協力:秋田県公文書館
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