映像カガクガカタンシタセンソウノキロク V1R0222201719

【閲覧注意映像含む】科学が加担した戦争の記録

撮影年月
1904年(明治37年)~1945年(昭和20年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分15秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

 米国国立公文書館の膨大な記録映像の中から日露戦争と第1次・第2次世界大戦に現れた武器と戦争の変化をまとめている。まず日露戦争は機関銃の試験場だった。
 ロシアの機関銃の前に日本兵は肉弾戦で犠牲者を増やした。第1次大戦は機関銃と塹壕、鉄条網の戦争から始まる。これに勝つためにさまざまな重砲が開発される。
 さらに火炎放射器、毒ガスなどの化学兵器も登場。
 地上戦で優位に立つための戦車が作られる。ライト兄弟の発明した飛行機はわずか10年で劇的な発達を遂げ、第1次大戦末期には全金属製、時速240キロの飛行機が出来るに至った。第1次大戦の教訓もむなしく、第2次大戦が勃発すると、武器開発競争は一段とすさまじいものになる。機動力ある戦車と飛行機の発逹で、前線と銃後の区別がなくなり、国全体が戦場となる。ロンドン大空襲で地下鉄に避難するイギリス国民の様子も見る。
 ノルマンディー上陸作戦に投入された大量の兵器。物量に勝る連合軍の勝利への進軍を目の当たりにする。
 ソ連で開発された最強の戦車T-34が働く独ソ戦、ドイツのレニングラード包囲では一般市民百万人が餓死している。しかしついにドイツは1945年5月降伏。ヨーロッパの戦争はここに終わる。敗戦後のドイツの荒廃…あくなき武器開発がもたらしたものは、ただ破壊のみだった。


1.タイトル、オープニング ※17分40秒~死体の映像あり。

2.ナポレオン戦争から第一次世界大戦
 ナポレオン戦争の映像。
 第二次産業革命による製鉄技術の向上、機械化が進む様子。
 日露戦争では野砲、機関銃が使用されるようになる。 
 第一次世界大戦は機関銃、塹壕、鉄条網による戦いで、後に移動式野戦砲、迫撃砲、ヴィッカース機関銃が開発され、飛行機の発明による戦闘機の導入、それに対応するための対空砲が登場する。また、攻城砲、火炎放射器、毒ガス、列車砲も開発、使用されるようになり、歩兵による突撃もあったが、騎兵は無力だった。 
 弾丸を撥ね飛ばし、塹壕を越える兵器として戦車が発明される。 
 軍需工場、縫製工場、製靴工場、精肉工場の映像。 

3.第二次世界大戦 ※30分29秒~死体の映像あり。
 パリ講和会議によって第一次世界大戦は終結するが、莫大な負債を抱えたドイツはヴェルサイユ条約を破棄、ヒトラーは再び軍備を拡張していく。ナチスのパレード。
 第二次世界大戦
 ドイツがポーランドを空爆、第二次世界大戦が勃発。焦土と化したワルシャワ。
 ドイツの攻撃の映像。ユンカース急降下爆撃機が爆弾を投下する。パラシュートで降下する兵士、進軍予定の橋を占領する。歩兵部隊が戦車の援護で進軍、攻撃。偵察機が敵の戦車や鉄道の情報を伝える。
 ドイツの戦闘工兵は橋を造る。自走砲がある。

 フランスのパリがドイツに占領される。
 ドイツの軍需工場で銃、弾丸を製造する労働者。
 ドイツがロンドンを空爆(ロンドン空襲)、炎上するロンドン。

4.アメリカ参戦 ※43分43秒~死体の映像あり。
 1941年、アメリカが連合国側として参戦することになり、アメリカの人員と物資がイギリスに到着。沢山の輸送機、爆撃機、グライダーが離陸、海上ではノルマンディー上陸作戦が行われ。アメリカが開発した新兵器のバズーカ砲、爆撃機による絨毯爆撃で攻撃、大量生産された戦車。ロケット弾も開発。
 空爆で被害を受けたドイツ。投降するドイツ兵。
 ドイツ、ソ連へ侵攻。射撃統制装置を開発。
 ソ連も最新鋭の戦車やロケット弾「カチューシャ」を開発。
 レニングラード包囲戦。爆撃を受けるレニングラード。

 ベルリンの空撮、戦争で破壊された街並み。

(米国国立公文書館提供)

原文