映像デンセンノパオニア1 ~1960ネンダイ~ V1R0222201717

電線のパイオニア① ~1960年代~

撮影年月
1957年(昭和32年)~1969年(昭和44年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分15秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 昭和30年代から40年代にかけての日本の工業界にタイムトラベル。新しい技術開発にチャレンジしていた住友電気工業株式会社の記録フィルムが、時代の先端を行く技術、工場の様子を詳しく見せてくれる。
 インドのネルー首相が昭和32年(1957)、初めての日本訪問の時に、住友電気工業株式会社の大阪工場を訪問していることから、ここが日本を代表する工場だったらしいことがわかる。まだ車も少なかった町中の様子からネルーさんの人となりを示す映像の数々まで見ることができる、貴重なフィルムだ。工場のプラスバンドがインド国歌を演奏して迎えると、ネルーさんはじっと不動の姿勢でそれに聞き入る。胸には赤いバラ。早くに亡くした最愛のカマラ夫人を偲ぶバラがいつも胸を飾っているという。
 訪問はあっという間に終わるが、強い印象を残す。
 この会社の挑戦の中から、ヘリコプターによる鉄塔の組み立て実験を見る。山などに建っている高圧の電気を運ぶ電線のための鉄塔だ。まるでおもちゃでも組み立てるように鉄塔の部分をヘリで運び上げて下から順に組んでいく。風が強いと休むというのも愛嬌だ。
 もう一つの挑戦は6千ボルトから2万ボルトヘの昇圧工事。電力の需要が増加してきた淡路島での工事は当時としては日本で最初のものだったらしい。現在ではその頃の何倍ものボルト数になっているということだが、何によらず日本初、などということは、関係者の、気持ちを高揚させるものだ。撮影するスタッフも克明にすべてを見せようと頑張っている。

1.「ネール首相の来訪」「ヘリコプターによる鉄塔組立実験」
・「ネール首相の来訪」(昭和32年10月10日 住友電気工業株式会社)
・インド初代首相ジャワハルラル・ネルーの来訪 住友電気工業(株)大阪製作所(此花区) インド国歌の演奏 出迎える職員たち コミュニケーションケーブル 見学するネルー首相 手を振るネルー首相 列をなす車  白バイ
・「ヘリコプターによる鉄塔組立実験」(中国電力株式会社 宇治川鉄工建設株式会社 住友電気工業株式会社)
 住友電工 熊取研究所 鉄塔の釣り上げ 組み立て 

2.「鳴門配電線22kv昇圧工事」 
(監修:関西電力 企画:住友電工 協力:大阪変圧器 日新電機 近畿電気工事 大阪陶業)
 鳴門海峡 淡路島 電柱 電線 絶縁電線  

3.「鳴門配電線22kv昇圧工事」続
 配電塔 変圧器 テスト 
 鳴門2万ボルト配電線営業開始(昭和44年5月12日)
 
資料協力:住友電気工業株式会社 

原文