映像ノツケウシノムカシバナシ 資料番号:V1R0222201704

野付牛のむかし話

撮影年月
1920年(大正9年)~1925年(大正14年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 野付牛町は現在北見市となっている。この映像は北網圏北見市文化センターの所蔵していた「野付牛大観」によるものだ。まず旅の始まりは野付牛駅。これも今は北見駅となっている。かなりの乗客があり、町の活気を物語る。ここは大正時代の初めすでにハッカの生産地として知られ、全国の7割を生産、ハッカ成金も出ていた。
 大正の終わり頃に大規模な消防訓練があり、その機会に野付牛町を中心に、置戸(おけと)村、訓子府(くんねっぷ)村、留辺蘂(るべしべ)町、温根湯温泉(おんねゆおんせん)などを町と村ぐるみで紹介したのがこの「野付牛大観」だ。町村役場に始まり、病院、劇場、町中のありとあらゆる店や会社、銀行などがほんの少しずつ姿を見せている。大正10年生まれで、現在も北見市内に住む大西豊寿さんに聞き、それらの建物の変遷を紹介しながら昔の町並みを散策してみる。車の姿はほとんどなく、沢山ある運送屋さんも荷車ばかり。馬具屋さんも多い。野付牛魚菜市場の賑わいなど特に見物だ。
 纏(まとい)を掲げ、刺し子の消防服に身を固めた消防士さんたちが、近隣の町村から夜を徹して徒歩で野付牛に集まってくる。消防の合同訓練の始まりだ。また消防自動車はない。腕用ポンプ車、蒸気ポンプ車、当時の最新のガソリンポンプ車が堂々とデモンストレーションの行進、そして訓練を公開する。集まった子供達の衣服からも時代がしのばれる楽しい旅となる。

1.野付牛のむかし話Ⅰ
ハッカの生産地として栄えた野付牛の名所から役場や銀行などの施設、旅館や商店を紹介している。
野付牛駅(現・北見駅) 蒸気機関車 野付牛町(現・北見市)一望 野付牛大観 開村記念碑 忠魂碑 野付牛町役場(大正5年) 中央小学校(大正10年) 鈴木浩気町長 校庭で運動する児童たち 校舎全景 野付牛衛生組合 北海道農事試験場北見支場 北原果実園 郊外の稲作 野付牛中学校(現・北斗高校) バスケットボールをする生徒たち 割烹梅の家 大料亭 芸者の踊り 野付牛魚菜市場 八谷商店 十二銀行野付牛支店 上杉病院 鈴木商工株式会社商業部 山田酒類製造所 山田仏壇仏具店 明石病院 一力無尽株式会社 菅原農具店 浅賀機械店 北見眼科病院・外観・診療風景 富士製紙 野付牛郵便局 小澤薬舗 安田銀行(現・北海道銀行)・行内 中田開雲堂菓子店 黒部旅館 四国家料理店 活動常設神田店 山口商店(和洋衣服) 小林馬具店 森永の菓子 佐藤薬店 両角呉服店 吉野薬局・店前の配達自転車 阿木家具店(家具・畳・赤ちゃんを背負う子ども) 白米卸商 上村運送店 三上運送 市川旅館 鉄道運輸事務所 伊谷呉服店(後に北見市長) 嵩病院 永井病院 雑貨大浦商店 北見劇場 友楽座 北村歯科医院 色街の料亭 初音 北見新聞(大正元年創刊)

2.野付牛のむかし話Ⅱ
・野付牛駅から置戸駅までの車窓 置戸の町並み 置戸駅 蒸気機関車 置戸消防団 置戸座 北見挽材工場
・訓子府の町並み 訓子府村役場 訓子府消防組 訓子府小学校 古山呉服店 住吉金物店
・留辺蘂の町並み 留辺蘂神社 中田商店 川旅館 旅館北海館 伊藤商店 梨田材木店 留辺蘂町役場 留辺蘂消防組
・温根湯(留辺蘂町の一部の温泉) 川沿いの旅館 温根湯消防組 和装の子どもたち

3.野付牛のむかし話Ⅲ
・各町村消防の合同訓練の様子 パレード 刺子の消防服 ラッパ 纏(まとい)持ち 馬にひかせたガソリンポンプ車
・野付牛中学グラウンド 消火訓練競技 腕用ポンプ操法 蒸気ポンプ操法 ガソリンポンプ操法 救助操法 ラッパを吹き鳴らし分列行進
・野付牛消防後援会の人々(和服 洋服 背広 カンカン帽)
・模擬火災訓練 安田銀行 応急手当 一斉放水 駅前2部詰所望楼 はしご乗り演技 閉会式 慰労会 どじょうすくい
(北見市提供)
協力:北網圏北見文化センター 北見新聞 北見消防本部 大西豊寿
著作:ドキュメンタリー新社

原文

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