日系人収容所 ~アメリカ西海岸~

〔見ればむかし〕
太平洋戦争中、アメリカに澄んでいた2/3の日系人や日本人7万人が、敵国日本に対するスパイ容疑などの恐れから、隔離され収容所に収容された。
アメリカに、10か所、1か所に7千人~1.8万人を収容、人里離れた不毛の荒れた土地にバラック小屋を急造したものだった。
今回のタイムトラベルではこうした状況をアメリカ側が制作した「有刺鉄線と社会復帰」と「切り開く道」の日本の作品に見る。「有刺鉄線と社会復婦」は日系人がいかに勤勉で、アメリカに対する忠誠心が強いことをうたっており、戦後の保障問題を含めた世論作りのために作られたと思われる。収容所の中で、日本人たちは、名誉回復のため涙ぐましい努力をしている。
ガイスレという木からゴムを多く取る方法を発明、その特許権を了メリカ政府に渡したり、灌漑を完成させて、西部の砂漠を世界で最も農業生産力のある土地に変えている。アメリカインディアンのように収容所が特別保留区になり、人種差別は永久に残ると心配する1世の発言も印象的である。
「切り開く道」は仕事を見つければ収容所を出ることが出来る、そのために収容所やアメリカ政府は援助するという、成功例を含めての作品である。
1.日系人収容所~アメリカ西海岸~Ⅰ
「有刺鉄線と社会復帰」
・西海岸の港や町の様子
・日本キリスト教会の人たち
・収容所のバラック ベッドが置かれた室内 泥の中で遊ぶ子どもたち 武装したアメリカ兵
・ワイオミングの収容所 据え付けの洗い場で洗濯をする
・朝食・昼食・夕食ごとに列をなす食堂 配膳と食事風景
・収容所での労働賃金について
・ミシシッピーの収容所では農機具を使い広大な地を耕し野菜や穀物を栽培している
・アリゾナでは米作りを成功させた
・農機具や鉄加工の機械などを修理する日本人 カメラマン、タイプライター 生産所・倉庫31
・各センターには美容室や花屋、衣料品屋があり選挙投票も行っている 図書室で本を読む子ども
・日系人の医者、看護婦、医療技術者が働く様子 学ぶ看護学生
・収容所の学校 授業を受ける生徒たち 日系一世の学ぶ様子
・アメリカンフットボール、テニス、バレーボール、バスケットボール、重量挙げ
・泥を掘ったプールでの水泳教室
・音楽や美術を学び彫刻をしている様子
・各センターには自主出版の自由新聞社がある
・孤児院の子どもたちが遊ぶ姿 食事
・海外の部隊から休暇で自宅に帰った息子と家族
・カリフォルニア・マンザナル収容所でニューメキシコとテキサス生まれの植物guayuleを栽培する日系人 ゴムの原料となる
・生産部品は洗濯場で古い自動車部品から作ったものでゴムを生産する
2.日系人収容所~アメリカ西海岸~Ⅱ
「有刺鉄線と社会復帰」
・アメリカ合衆国事務所でダンスを踊る日系人
・ボーイスカウト、ガールスカウト
・日系人の宗教について 仏教、カトリック、プロテスタント、教会での礼拝 聖書を学ぶ様子
・マンザナル収容所の教会での礼拝
・W.R.A 戦時収容所管理局
・仕事が見つかり収容所を出ることになった日系人 見送る人たち、家族
・配給カードのやりくり 食卓の風景
・プロテスタントの教会では収容者と軍隊のキャンプから戻った青年に楽しむ場を提供している
・看護の勉強をする女性たち 盲腸の手術をするチームの中には日本人の看護婦の姿がある
3.日系人収容所~アメリカ西海岸~Ⅲ
「未来を切り開く道」
・中西部の収容所にいた日系人が、収容所を出てどのような生活をしているか紹介する
・イリノイのトウモロコシ畑で働く人
・爆撃機の部品を作る人
・西部の病院で副看護婦長として働く女性
・イリノイの農場でトラクターに乗る男性
・台所用品を製造する男性
・陶器に絵付けをする人たち
・イリノイの農場でエサをやる男性たち
・オペレーターとして機械を操る女性
・ジャガイモ畑の青年
・雑誌の印刷工場で働く人
・卵を出荷する工場
・キャンディ工場を学ぶ青年
・アメリカの旗や幕を縫う女性
・卵を出荷するため梱包する青年 マシュマロ工場
・製本工場の日系人が小切手で給料をもらう様子
・求人募集広告 収容所の雇用センターでも求人情報を探すことができる 職業紹介をする職員の様子
・新天地への費用や給料がもらえるまでの生活費は政府が援助してくれることを紹介
・収容所から出る荷造りをする家族 ゲートの守備兵に許可証を見せバスに乗り込む様子
・戦時収容所管理局のある都市に仕事を探しに行く場合の方法を案内
・収容所を出て生活するにあたり家の探し方を紹介 新聞広告の物件を見に行く
・新居に引っ越した家族
(米国国立公文書館提供)
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