映像バタアンシノコウシン ~タイヘイヨウセンソウ フィリピン~ V1R0222201680

【閲覧注意映像含む】バタアン死の行進 ~太平洋戦争 フィリピン~

撮影年月
1941年(昭和16年)12月10日~1945年(昭和20年)9月3日
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分43秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

 バタアン死の行進~太平洋戦争フィリピン~1941年12月8日、日本海軍の真珠湾攻撃により太平洋戦争が勃発したことは、誰でも知るところだが、日本軍は同時に南方(マレー、シンガポール、フィリピン)にも進攻していた。今回はフィリピンの雌雄を決したバタアン半島、コレヒドールの戦いを日本とアメリカの軍隊が制作した作品から紹介する。
 日本、陸軍省制作の「バタアン・コレヒドール攻略記は」1941年12月10日のルソン島上陸から、5 月7日のアメリカ軍の陥落までの記録である。この中にはバタアン死の行進といわれた捕慮護送の映像もある。またコメントに当時の日本の価値観がよく出ていて興味深い。
 一方アメリカ軍の作品は1945年1月、'I SHALL RETURN'といってオーストラリアに逃亡していたマッカーサー将軍が6万人の兵を率いて上陸。バタアン、コレヒドールを奪還するまでが描かれている。特にマニラ市内での攻防戦、逃げまどうフィリピン市民など戦争の残酷さを物語る。
 最後に1945年ミズリー号で降伏調印に立ちあったウェンライト、パーシバル将軍と9月3日フィリピン・バギオで戦争戦犯として処刑された山下奉文大将の降伏調印式の映像も紹介する。

1.タイトル

2.「バタアン コレヒドール攻略戦記」
日本陸軍省制作 昭和17年(1942)
 フィリピン、ルソン島における日本軍の活躍を記録した映像。
・ルソン島の地理解説、マニラでの日本軍兵士、サンフェルナンドの風景、市場に集まる食糧、現地民に新聞を配布する日本人、教会が陸軍の野戦病院になっている、攻撃されて破壊された街、アメリカ海軍軍港だったところ、敵が残していった鉄条網や食糧。 
・本間雅晴陸軍中将
昭和17年(1942)
4月3日 攻撃開始 戦車、砲台、進軍する兵士、機関銃、歩兵、肉弾戦。 
4月4日 捕虜を治療する。
4月5日 前進を続ける一線部隊、給水班は水を濾過する。 
4月6日 進撃
4月8日 進撃する兵士たち。勝ちどきを上げる日本軍兵士。
4月9日 バランガで降伏する米軍。投降兵の行列、マリベレスにうずくまるアメリカ兵、町は攻撃で破壊されている。
4月11日 日本軍の捕虜となったアメリカ兵士たち。これらの捕虜が「死の行進」と言われる徒歩移動の犠牲者たち。難民も一緒に移動する。休憩する捕虜、難民たち。頭の上に帽子やタオルを掛けている。

3.コレヒドール攻略
コレヒドール攻略 1942年
4月29日 コレヒドールへの一斉攻撃
5月5日 日本軍の空爆、その夜敵前上陸。
5月6日正午 白旗を揚げた米軍。本間中将と米軍司令官ジョナサン・ウェンライト中将が会談する。星条旗は降ろされた。
・水上機の格納庫を捕虜のキャンプ場にして、海で泳ぐ米兵達。
・アメリカ軍の病院。療養する兵士たち。

終章 1942年5月7日 
マニラに翻る日の丸の旗。フィリピンを解放した日本。

「フィリピン奪還の戦い」アメリカ軍制作(1945年)
 フィリピンのコレヒドールを奪還するまでの戦闘を記録した米軍制作の映像。
 ルソン島に上陸するアメリカ軍、歓迎する現地民、フィリピンのゲリラ兵士たち、武器を受け取るゲリラ兵、米国国旗を持って行進する、山岳地帯の戦闘、空爆の指示を地上から出す米軍部隊、作戦を立てる米軍部隊。

4.フィリピン奪還(アメリカ) ※29分以降 死体の映像 ※36分頃~フィリピン人の死体 ※38分45秒頃~死体 日本軍の死体 ※43分10秒~瀕死の人、死体

・戦闘の映像
・捕虜収容所から救出されたバターンの生き残りの兵士たち。
・戦場となっているルソン球場、マニラ市街地での戦闘、瀕死の兵士、怪我人を運ぶ。

・日本軍によって焼き払われるマニラ市街地、逃げる住民たち。

・機関銃や大砲で攻撃する米軍部隊。建物が銃撃戦で破壊されていく。日本軍を追い詰める。火炎放射器で建物の中を焼く。

・怪我した子どもに水を与える米軍兵士、傷付いた住民たち。
・1945年2月 マッカーサー将軍
・コレヒドール奪還に向けて、飛行機から飛び降りるパラシュート部隊、地上に着陸、海上輸送船から上陸する兵士たち。

・コレヒドールを奪還した米軍、敬礼するマッカーサー、星条旗掲揚。
・1945年9月3日 ジョン・ヘイグ基地(フィリピン バギオ)にて、米軍と日本軍による、フィリピンにおける日本降伏調印式。日本代表の山下奉文陸軍大将。

協力:米国国立公文書館

原文