映像ショウワニホンノハクランカイ V1R0222201764

昭和日本の博覧会

撮影年月
1928年(昭和3年)~1956年(昭和31年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分10秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 昔から産業振興のためのPRや生産品の販売のための見本市、あるいは文化の普及や交流のための事業として、博覧会は規模も様々に何度となく開催されてきた。今回は昭和の博覧会から、「大礼記念国産振興東京博覧会(昭和3年)」、岡山の「全国工芸博覧会(昭和9年)」、阪神パークの「輝く日本博覧会(昭和11年)」、小樽の「北海道大博覧会(昭和12年)」、名古屋の「汎太平洋平和博覧会(昭和12年)」西宮の「アメリカ博覧会(昭和25年)」そして昭和45年の「日本万博博覧会」と昭和56年の「神戸ポートアイランド博覧会」の9つにタイムトラベルする。
 昭和3年、昭和のご大典を記念して東京上野で開催された国産振興博は、不景気を退治しようという意味で開かれたもの。樺太館やってきた。台湾館、朝鮮館などが時代を感じさせ、国防館と航空館が早くも軍備を拡大していた日本の姿を思わせる。
 昭和9年、岡山で開催された工芸博では「人間大砲」が客を集めている。ドイツ人の決死の離れ業だ。
 昭和11年、阪神パークの輝く日本博では、ドイツのハーゲンベックサーカスが人気を集めた。命綱も安全ネットもない空中で、決死の綱渡りを見せるので、観客は大変に感動したと言われている。
 昭和12年は日中戦争勃発の年。名古屋と小樽でかなりの規模の博覧会が開かれた。小樽の北海道博では準備に3年の歳月と当時で百万円の費用をかけたという。名古屋の平和博ではアメリカデーもあり、夜のパレードも華やか。辛うじて平和を保っていた時代だった。
 戦後は昭和25年のアメリカ博と旭川の北海道博が大がかりだ。象のインディラが人気の的になっている。

1.日本各地で開催された博覧会Ⅰ
・大礼記念国産振興東京博覧会(昭和3年 東京)
 上野広小路・人類館・寛永寺・観月橋不忍池・あまぐり屋・軍橋(鉄の船を並べて橋をかけた)・昭和橋・大礼記念館・子どもの国
 上野松坂屋
 旅館
 浅草松屋
 市バス
・全国工芸博覧会(昭和9年 岡山)
 東山公園 35府県参加
 海女の実演・ドイツ人間大砲実演
・北海道大博覧会(小樽博覧会)(昭和12年7月7日~8月25日)
 冒険的空中大飛行術
 大江季雄選手
・輝く日本博覧会(昭和11年4月10日~5月31日 神戸)
 第2会場 阪神パーク (第1会場甲子園中津浜・第3会場六甲植物園)
 サーカス・オートバイ乗り・綱渡り
・汎太平洋平和博覧会(昭和12年3月15日~5月31日 名古屋)
 アメリカデー・提灯行列

2.日本各地で開催された博覧会Ⅱ
・アメリカ博覧会(昭和25年3月18日~5月31日 西宮)朝日新聞社主催
 阪神地区上空(昭和25年2月17日)
 準備が進むアメリカ博覧会会場(西宮球場)
 3月17日オープン前日の様子 開会式 関西交響楽団の演奏・アメリカ博覧会会長 長谷部忠朝日新聞社長の開会の辞・高松宮殿下
・北海道開発大博覧会(昭和25年7月15日~8月23日 旭川)
 第1会場旭川市常盤公園一帯
 テーマセンター・奈良館・子どもの国・お猿の列車
 第2会場石狩河畔一帯
 層雲峡のパノラマ・家畜館・石狩平野のパノラマ・インドのネール首相から贈られた象のインディラ・移動動物園 中央小学校校庭(7月16日から1週間開催)・長良川の鵜飼い・京都島原の花魁道中

3.日本各地で開催された博覧会Ⅲ
・日本万国博覧会(エキスポ’70)(昭和45年3月14日~9月13日 大阪)
 アメリカ館に入場を待つ人達・月面着陸に成功したアポロ11号・月の石・ソ連館・カフェテリア
 カナダ館の回転パラソル・ロープウェイ・動く歩道・お祭り広場・スイス館光の木
・神戸ポートアイランド博覧会(ポートピア’81)(昭和56年3月20日~9月15日 神戸)
 開会式・国旗入場・皇太子殿下の祝辞

資料協力
米国国立公文書館・旭川市中央図書館・小樽市博物館・岡山県総合文化センター・名古屋市・朝日新聞社・田渕ミヨ・黒田信人・桜井静子・則武豊・堀稔和
「大礼記念国産振興東京博覧会」昭和3年(米国国立公文書館)(旭市立中央図書館)
「全国工芸博覧会」昭和9年(小樽市博物館)
「輝く日本博覧会」昭和11年(岡山県総合文化センター)(名古屋市)
「北海道大博覧会」昭和12年(朝日新聞社)(田渕ミヨさん)(黒田信人さん)(則武豊さん)(堀稔和さん)
「汎太平洋平和博覧会」昭和12年
「アメリカ博覧会」昭和25年
「日本万国博覧会」昭和45年

原文