映像20セイキ・ワガマチ ワガコキョウ~ホッカイドウ~ V1R0222201763

20世紀・わが街 わが故郷~北海道~

撮影年月
1919年(大正8年)~1957年(昭和32年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分10秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 大正13年の択捉島。真冬の島に太平洋横断飛行の一行がやってきた。島をあげての歓迎に上陸したスミス中尉羽鳥大感激。北海道には表情豊かな大地と人々の映像が驚くほど沢山遺されている。
 まず大正8年の網走へ。第一次世界大戦で欧州の農業が打撃を受け、穀物の値段が高騰。好景気にあやかろうと人々が押し寄せて、まるでゴールドラッシュ。大正元年には引きつけられる。7千人の人口が移住ブームで7年後には3倍になった。また網走では鯨も捕れ、肥料や油脂として使われた。豪快な解体は街の人気行事で絵はがきまで売り出されている。大正12年の関東大震災の後、第二の移住ブームが起き、これが後の拓殖計画へと引き継がれた。故郷を捨てた人々が悲しみと希望を抱いて乗った青函連絡船は今も博物館になっている。函館に着いた移住民たちが更に長い旅をして着いたのがしべちゃ。移住案内には「前途を楽しみに困難に耐え、粗衣粗食に甘んじ、日夜勉強してその業に従事しるを要する」と記されている。開墾には馬を使い、西洋式の農機具を使う。菜種やハッカ、防虫菊などが積極的に開発された。人々が冬を楽しむゆとりができたのが昭和の始めごろ。札幌の中島公園ではスケートを楽しんだり、大倉山のゲレンデでスキーを楽しんだりする人の姿も多く見られる。昭和9年3月、強風のなか函館の大火が起こり、死者2166人の被害を出した。北千島の漁業も盛んだったがサケやマス、カニ、シシン等、シシン等溢れるばかりの大漁に沸いた時代も戦争とともに過ぎ去ってしまった。北海道でも室蘭が戦艦ミズーリ号の標的となって大量の砲弾を浴びた。戦後、小樽が米軍の上陸地隣、第77師団の8千人が上陸した。北海道新聞社にはアメリカへのメッセージが掲げられ、進駐軍がやってきた翌日から丸井や三越ではアメリカ向けのお土産が売り出されたという。全てを受け入れる北海道魂の伝統を見るようだ。昔ながらの雄大な景色が今も残り、心が広がる旅が出来る。

1.大正時代の北海道
・1924年 択捉島 スミス中尉の上陸 歓迎する島民たち 相撲 
・1919年 網走港修築工事起工式 礎石沈下 賑わう町の様子 パレード 製材所 貯木場 船に積まれる木材 捕鯨 鯨の解体 
・1922年 摂政宮殿下行啓 網走駅に到着する摂政宮殿下(昭和天皇) 歓迎する人びと 網走尋常高等小学校に作られた仮宿舎 知床岬への階段を登る摂政宮殿下 商店
・1923年9月1日 関東大震災 
・「来たり拓け 北海の宝庫」移住者募集のポスター 
・青森駅 鉄道 青函連絡船 函館港 真周丸 北海道庁移住者休泊所 函館駅出発 標茶(しべちゃ) 北海道庁移住者世話所 共同宿泊所 住宅の建設 開墾 火入 プラウ(鍬) ラスタハロウ 農機具を使用する様子  爪ハロウ 播種 除草 収穫 尋常小学校 病院 農事試験所 共同作業所 

2.戦前・戦中の北海道
・1932年 雪の札幌駅 中島公園でスケートをする学生たち スピードスケート アイスホッケー 大倉山スキー場 スキージャンプ 
・朱鞠内駅の除雪作業 ラッセル車 ロータリー
・1934年3月21日 函館大火 被害状況 救護所 救援活動 
・1935年7月1日 第1回函館港祭り 花電車 
・1937年6月 北海道拓殖部の北千島調査 にしん漁 カニの缶詰工場 労働者の女性たち 漁船
・1941年12月8日 太平洋戦争開戦
・1945年7月14~15日 北海道内各地で空襲・艦砲射撃を受ける15日の米戦艦ミズーリ号の甲板の様子 室蘭に向けて発射される砲弾

3.戦後の北海道
・1945年10月5日 米軍小樽港に上陸 市内を走る米軍のジープ
・札幌市内を走る米軍ジープ 北海道新聞社前(北大通西3丁目)
・丸井デパート(丸井百貨店)
・創成川 創成橋
・旧千歳空港(南千歳) 着陸する飛行機
・北海道大学 古河講堂 農学部
・北海道庁旧本庁舎
・すすきの 松竹座 ポスター「むすめ(原節子)」
・1951年 ねずみ族こん虫駆除模範地区表彰式(1951年 北海道環境衛生課制作「住みよい街」より) 十勝・大正村 箒で清掃する村民たち 消毒 清掃する子どもたち 毒餌を作る女性たち 薬剤の無料配布 家畜小屋 農家
・1949年 美唄駅 ホームに降り立つ大勢の人びと 改札 整備された町
・1957年制作「伸びゆく三笠」 炭坑で働く人びと 奔別炭鉱 

資料協力:網走市 北海道立図書館 市立函館博物館 美唄市 三笠市 米国国立公文書館 白石節子 渡辺宜義 北海道立文書館

原文