映像エイコウサンノフィルムイチダイキ~ショウワショキノカゾクゾウ~ 資料番号:V1R0222201758

映光さんのフィルム一代記~昭和初期の家族像~

撮影年月
1931年(昭和6年)1月1日
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 大阪・玉造で料亭を営んでいた礼本映光さん(本名・信市さん)は俳句や絵画もよくする趣味人だった。昭和の初期から始めた映画にのめり込むようになって、たくさんの家族の記録と、様々な作品を残した。長男の守男さんは昭和10年生まれ。お父さんの作品を大切に保存している。それらの作品の中から戦前の家族の映像とNACSA第一回全国コンクールに入選した「CAMERA」という作品をはじめとするさまざまなフィルムを紹介する。
 最初に、礼本映光さんの人となりを紹介するが、これは昭和38年に映光さんが死去したときの葬儀の様子。映光さん温顔を囲むのは沢山のトロフィー。そして林立するカメラ会社など名を記した樒(しきみ)、生前の映光さんの活躍ぶりがよくわかる光景だ。
 時代は30年ほどさかのぼって、今度は映光さんの父・佐太郎さんの葬儀。昭和6年12月23日である。玉造の大佐楼が礼本さんの家で、そのころの周辺の様子が映し出されている。葬儀の準備、霊柩車の形、随行の車などに時代が偲ばれる。驚くのは黒紋付きに混じる裾模様の晴れ着。葬儀なのに何故なのか。もっとも、明治時代の葬儀に晴れ着の人が参加したという記録があるので、今とは感覚が違うのかもしれない。いずれにしても興味ある光景だ。
 詩情豊かな作品も多い。出演者は映光さんの子供たち。「秋のほほえみ」「かへりみち」など小品が楽しく、戦前ののどかな時代が目の前に広がる。戦後の作品としては「CAMERA」が面白い。出演者は守男さんと映光さん自身、当時経営していたカメラ店の店員さんたちだ。中学生の息子が拾った大金で欲しかったカメラを買ってしまい、罪の意識に苛まれるヶ、実は・・・というストーリー。エンターテイメントの要素いっぱいの旅だ。

1.映光さんのフィルム一代記Ⅰ
・長男守男さんインタビュー 映光さん葬儀(昭和39年1月16日)
・大佐楼新装開店(昭和6年) 東区東雲町1丁目70番地 城東線高架工事 蒸気機関車
・映光さんの父札本佐太郎さん葬儀(昭和6年12月23日) 遺影 花輪 自動車 長堀通 市電 白い霊柩車 白装束の喪主 晴着 阿倍野斎場 参列者 喪主あいさつ 会葬御礼

2.映光さんのフィルム一代記Ⅱ
・「秋のほゝえみ」(撮影 昭和8年頃)
 映光さんの3人の娘さんと、よそのお姉さんが出演する四姉妹の物語
 中河内郡縄手村字池之島(現在:東大阪市池島町) 稲刈り 脱穀 米俵 アヒル ガチョウ 農法
・小品(カラー映像)
 昭和9年頃の大阪 花見 川辺でお弁当 
 長男守男さん(2才)の軍服姿 子どもたちの行進 石橋少年団
 八坂神社の夏祭り 浴衣 神輿 獅子舞
 祖母カネさんと三姉妹 昭和10年頃 着物 洋服 ワンピース 宝塚仁川 宝塚動物園
・「かへりみち」(撮影 昭和13年頃)
 子供服 帽子 ワンピース セーラー服 腕時計 縄跳び

3.映光さんのフィルム一代記Ⅲ
・入選賞 NACSA第一回全国コンクール1953 (撮影:昭和26年春)
 配役 父・東光 少年・東守男 紳士・星浩児 店主・岡光陽
 谷町六丁目 カメラ屋 学生服 財布 フダモトカメラ店
・「みのおのもみぢ」札本映光作品 (撮影 昭和35年頃)
 箕面 紅葉 清流 滝 
・信貴山ケーブル 信貴山朝護孫子寺

協力:札本守男 著作:ドキュメンタリー新社

原文

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