映像20セイキ・ワガマチ ワガコキョウ~コウベ~ V1R0222201752

20世紀・わが街 わが故郷~神戸~

撮影年月
1900年(明治33年)~1995年(平成7年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分10秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 開港当時、砂浜で荒れ地だった居留地に兵庫県知事の伊東博文が整地を行い、貿易にやってきた外国人商人たちによって美しい建物ができた。時代をあらわすドイツ領事館とナチスの旗、オリエンタルホテルの風見鶏、チャータード銀行など時代と共に消え去った建物が影像に残されている。
 神戸商人たちの憧れ、ロータリー倶楽部の国際大会の様子も珍しい見ものだ。家より高価だった高級車を何台も連れて街へ繰り出す。婦人たちの服装にはモガ風の洋装もあるが、正装としては和服が主流。PRの意味なのか、帯にロータリーマークを入れているもの珍しい。
 同じ頃撮影された神戸沖の大観艦式は日本海軍の軍備を国の内外に誇示するもの。御召艦となった戦艦霧島や空母母艦赤城、加賀の姿もはっきりと見える。
 六甲山に開かれた日本初のゴルフ場、昭和8年の港の祭のルミナリエを思わせる電飾に、平和な時代の神戸を感じる。
 神戸に住んだ外国人の生活の記録や、スパニッシュ・スタイルの家の影像も残っている。古き良き時代だ。
 伝統芸能としての酒造りは灘五郎。菊正宗酒造での作業、杜氏の酒造り唄などがよみがえる。
 太平洋戦争の敗戦で、神戸は一面の焼け野原となったが、そこからの立ち直りは早い。昭和34年には家庭の茶の間にテレビが置かれた。38年にはポートタワーが完成。41年に高速道路の開通、と高度経済成長に乗って神戸は大きく発展、様変わりした。昭和56年のポートピア博覧会の頃は神戸港が世界の貿易ハブ港として最も活気があった時代だった。そして平成7年の阪神・淡路大震災。今またそこから不死鳥のように神戸は立ち上がったのだ。

1.大正・昭和初期の神戸
・1901年 神戸港
・1935年 神戸港 
・京橋 神戸税関 水上警察署 元居留地 東遊園地 ドイツ領事館 ジャーディン・マセソン社 チャータード銀行 オリエンタルホテル 大阪商船神戸支店 横浜正金銀行神戸支店(現:神戸市立博物館) 商船三井ビル 
・1930年
 「昭和5年5月10日11日 国際ロータリー倶楽部 第70回神戸大会の実況」神戸商工会議所 米山梅吉 フランク・エル・マルホーランド 婦人の市中見学 川崎正蔵邸(現:新神戸オリエンタルホテル) 阪神国道 甲子園ホテル 元町界隈 元町通のすずらん灯
・1930年10月26日 海軍大観艦式 航空母艦赤城 航空母艦加賀 御召艦戦艦霧島 
・1932年 摩耶駅 摩耶ケーブル 子供遊園地 動物園 木馬 摩耶ホテル 忉利(とおり)天上寺 絵馬堂 六甲山ロープウェイ 六甲開祖之碑 六甲山山頂 ゴルフを楽しむ人 六甲山ホテル 有馬温泉 土産物屋 
・1933年 みなとの祭 花火 

2.昭和10年代の神戸
・1936年 阪神急行電鉄(現:阪急電車) 三宮駅 阪急会館 路面電車 
・1935年頃 岡本駅付近 羽子板で遊ぶ子ども 住吉神社 
・1934年 菊正宗酒造 酒造り 東灘区魚崎 酒蔵 吉住駅で酒米を降ろす様子 米俵の運搬 水の運搬 瓶詰め 女性の労働者 
・1936年 神戸の観光 神戸市営観光バス 市民運動場 須磨寺遊園地 ボート 須磨寺 須磨浦公園 観光ハウス 県立舞子公園 生田神社 神輿 イルミネーション 
・1930年 湊川神社
・1936年 湊川神社建て替え後の様子
・三代目 湊川神社
・湊川公園 湊川新開地

3.戦後の神戸
・1945年 終戦直後の神戸港 海岸通付近 進駐軍の上陸 
・1945年9月 三宮駅 そごう百貨店 阪神電車乗り場 米軍の進駐 焼け跡(空撮) 
・1946年4月 阪急三宮駅 海岸通(旧居留地)の焼け跡 米軍ウエスト・キャンプ 湊川神社 新開地 闇市 神戸タワー 復興に励む人たち 長田区の公営住宅 
・1959年 テレビを見ながら家族団らん 神戸大丸 クリスマスのディスプレイがされたショーウィンドウ 大丸の屋上遊園地 クリスマスパーティー 餅つき 六甲八幡神社 初詣 晴れ着の子どもたち 綿菓子を頬張る男児 白黒テレビ 玄関の正月飾り 
・1963年11月20日 ポートタワー完成落成式 
・1966年10月17日 阪神高速道路開通 
・1981年2月5日 ポートライナー開通
・1981年3月20日 ポートアイランド博覧会開幕 皇太子殿下・皇太子妃殿下 
・1995年1月17日 阪神淡路大震災 
・神戸港震災メモリアルパーク

資料協力:小野公嗣 岡本哲 川端春枝 田渕ミヨ 鹿島建設 菊正宗酒造株式会社 阪急電鉄株式会社 米国国立公文書館

原文