明日を創る~1962年 秋田県~

〔見ればむかし〕
おなじみとなった秋田県政ニュースから、昭和37年度の地方の発展ぶりを見る。さまざまな事柄を取り上げているので、世相がはっきりわかって面白いタイムトラベルだ。
まず小さな山の分校の新学期のニュース。新入生が2人で、全校生徒は8人になった。先生は1人で複式授業を行う。テレビや本、プレーヤーまで備えた教室で子どもたちは熱心に学んでいる。ここには明るい未来があった。
動くキッチン「あさあけ号」が田植えの時の村にやって来ると野良着姿のお母さんたちが集合、栄養指導が始まる。料理を作って試食する、これも楽しい映像だ。
当時はさまざまな開発が日本全土で行われた。ここでも、八幡平のスカイラインなどの道路整備をはじめ、皆瀬ダムの建設や鷹巣町陣場岱(じんばだい)の原野開発など大がかりなものが紹介される。皆瀬ダムは中でも、日本3番目のロックフィルダムということで、力が入っている。日米の親善に一役かったのが高校レスリングのアメリカ対秋田の試合だ。レスリング王国と自負する秋田は敗れはしたが、親善の大役は果たしたと満足げだ。
昭和35年を上回って史上一を記録した米作。石当たりの米価も1万2240円(前年比1100円高)で農民の顔は明るい。元気な村では、家畜の飼育も盛んで、東北6県畜産共新会が開催され、乳牛や豚、めん羊などがよく手入れされた素晴らしい姿を見せている。
ほかに子吉川の鮎釣りや、夏を惜しむ十和田湖の風景、歌声も明るい合唱結婚式なども見どころだ。
1.県政ニュースからみる秋田県Ⅰ
・西木村立桧木内小学校相内潟分校 入学式
・授業 白黒テレビ
「県政ニュース№40」製作:秋田県(昭和37年5月)
「春は空から-秋田空港-」
・全日本空輸 航空機 秋田航路 観光団 ミス東京 男鹿のナマハゲ
「県政ニュース№41」(昭和37年6月)シネスコ画面
「栄養料理をどうぞ-あさあけ号巡回指導-」
・栄養指導 農村 栄養士 実演 試食
「初夏の由利原開拓地-由利町-」
・酪農 乳牛 乳搾り
「ふたつのスカイライン-寒風山・八幡平有料道路-」
・ドライブウェイ ボンネットバス 観光客 八郎潟 行楽を楽しむ人々
・八幡平有料道路竣工式 大沼 水芭蕉
「県政ニュース№42」(昭和37年8月)
「皆瀬ダム工事進む」
・雄勝郡皆瀬村 建設工事 ロックフィルダム 県営皆瀬ダム(昭和38年完成)
「子吉川のあゆ釣り-矢島町-」
・釣り人 あゆを食べる人々
「集団栽培地に新鋭噴霧器-横手市-」
・農村 農薬散布 田んぼ 農家
「親善にひと役日米高校レスリング」
・鉄道 観光をする米国レスリングチームの選手たち 歓迎をする人々 秋田チームと米国チームの交流 レスリング試合 秋田大会
2.県政ニュースからみる秋田県Ⅱ
「県政ニュース№43」(昭和37年9月)
「へき地を行く県庁-移動県民室-」
・農村 秋田県知事の視察
「今日はふるさとさん-東由利村-」
・帰省 墓参 村民のど自慢大会 演奏
「成人病をなくそう」
・成人病センター 検診車 検診 レントゲン
「夏を惜しむ十和田湖」
・国立公園 遊覧船 観光 水上スキー
「県政ニュース№44」(昭和37年10月)
「出来秋をおって」
・稲作 豊作 稲の刈り取り 農家 自動刈り取り機 乾燥 精米 出荷 米俵 農協 貯金
3.県政ニュースからみる秋田県Ⅲ
「県政ニュース№45」(昭和37年12月)
「稲種交換会」
・第85回秋田県稲種交換会 湯沢市 農機 展示会
「歌声は明るく」
・合唱 カンパネラコール合唱団 結婚式 子どもたちの前で歌う合唱団
「注目浴びる銅資源」
・鹿角郡小坂町 鉱山 選鉱場 鉱業
「県政ニュース№46」(昭和38年2月)
「開発計画の説明会開く」
・秋田県総合開発計画
「ひらかれる原野-鷹巣町陣場岳-」
・北秋田郡鷹巣町 浄水場 雪原 開拓
「雪にきたえる-大湯・湯沢・二ツ井-」
・大湯スキー場 鹿角市十和田町 スキー場 ボーイスカウト訓練
・湯沢東小学校まくれんこ学級 まくれんこ(前転)
・山本郡二ツ井町 第12回スキーカーニバル 雪ぞり スキー競技
・家畜共進会(昭和37年)
協力:秋田県
映像のお問い合わせ
資料の利用については5階 映像・音響室のご利用にあたってをご覧ください。
- 担当:
- 図書情報部 情報検索係
- 電話番号:
- 03-3222-2574
- FAX:
- 03-5216-3152