映像THIS IS JAPAN~センゴノニッポンヲPR~ V1R0222201745

THIS IS JAPAN~戦後の日本をPR~

撮影年月
1955年(昭和30年)~1964年(昭和39年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分10秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 戦後10年の日本。「もはや戦後ではない」と、その復興ぶりを海外にアピールし始め、英語バージョンの日本紹介フィルムが制作された。日本の酒を紹介する「菊正宗のプロフィール」と観光地を案内する「湯の町伊東」、工業技術の面では「関門海峡横断送電線」と3編を取り上げる。
 酒造りでは、まさしく酒蔵の香りが漂ってくるような古来からの醸造風景に出会う。杜氏たちが仕事に合わせて唄う「酒造りの唄」。現代の酒蔵からは聞かれない唄の調べがタイムトラベルの気分をより高める。
 3月のひな祭りで、着飾った女の子たちが白酒を飲んだり、結婚式の儀式で「三三九度の盃」を交わす様子も。日本の風習、日本人と酒の関わりをはんなりと描く。
 昭和30年代後半に制作された「湯の町伊東」。当時1万5000人を収容できる150以上のホテルがあり、空からのヘリコプター観光もある。海と山に恵まれた地の利を生かした観光はもとより、川祭りの「たらい舟」による競争なども見せる。
 350年前にイギリスから来日して日本に住み着いた三浦按針(W.アダムス)がここでイギリス型帆船を造ったのを記念するアンジン祭りも大がかりに催されている。外国人観光客の姿も多い。
 昭和34年に制作された「関門海峡横断送電線」はこのプロジェクトで超高圧設計の電線と付属品、工具などの制作を担当した住友電工株式会社の記録。海外に技術をアピールするための英語バージョンとなっている。電線を作る工場の様子、実際に関門海峡の上で電線を張る仕事も克明に撮影している。様々な面から昭和30年代の「誇り高き」日本に触れる旅だ。

1.昔ながらの日本の酒造り
・菊正宗酒造製作PRフィルム
 春の節句 白酒を飲む少女達
 お酒は神聖な飲み物で儀式で使われる
 結婚式の三三九度で盃を交わす
 酒造りには、米、水、理想的な気候がおいしい酒を造る
 米は播州平野の最高級のものを使用
 米を洗って1日水につけて蒸かして冷ます
 蒸かしたご飯を少しとり分けて麹をうえて増やす
 2週間発酵させて酒麹造りは終了
 午前2時~3時から酒造りを始める
 米を蒸したものに水と酒麹を加え、もろみをつくる
 酒造り歌
 3週間後、酒を絞り、貯蔵庫で熟成され、瓶詰めされて出荷

2.外国人観光を誘致(静岡県伊東)
・湯の町伊東PRフィルム
 富士箱根伊豆国立公園
 伊豆スカイライン
 水陸両用ヘリコプター 
 旅館街 
 温泉 露天風呂 素晴らしい眺望 景色 プール 会席料理
 一碧湖の桜
 川奈ゴルフ場 東洋のナポリ
 大室山 大室高原 大室公園 サボテン公園
 大島の御神火 伊豆七島
 水族館 イルカショー 
 松川のアユ釣り 松川の川祭り タライ船 タライ乗り競争
 水上スキー 海水浴
 宇佐美海岸 乗合船 按針祭り 三浦按針 パレード 打ち上げ花火
 天城山 天城高原 ハイキング 紅葉
 釣り人 城ヶ崎・富戸・八幡野・赤沢
 漁師 川奈港 イルカの追い込み漁 神輿 干物
 ミカン狩り 
 お土産屋 
 芸者の養成 練習風景

3.関門海峡横断送電線建設の記録フィルム
・関門海峡送電線
 鋼線 圧延ロール 
 メッセンジャーワイヤー 延線作業 延線クランプ 
 緊線作業
 懸垂クランプ

資料協力
菊正宗酒造株式会社・伊東市観光協会・住友電工株式会社

原文