映像ブラリカンサイメイショメグリ~ショウワ30ネンダイ~ 資料番号:V1R0222201730

ぶらり関西名所めぐり~昭和30年代~

撮影年月
1955年(昭和30年)~1964年(昭和39年)代
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分10秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

 自家用車もまだ少なく、海外旅行も高嶺の花。昭和30年代は、戦争の傷跡が癒えたとはいってもまだ日本人はそれほど豊かではなかった。公共の乗り物を使っての名所巡りが人々の楽しみだった時代に、国鉄(現JR)はいち早く周遊券を発売した。ここでは日本交通公社が制作したPR映画「周遊券の旅・南近畿編」で、まず南紀を訪れる。那智の滝や串本の橋杭岩。それらの姿は変わりないが、周辺の景色はずいぶん変わった。白浜や紀三井寺などでも原風景を楽しむ旅ができる。
 もうひとつは、もと朝日新聞の記者だった好本康雄さんが趣味で撮影した8ミリの記録映像。和歌山県の和歌の浦から歩き始める。双子島と大島、遊覧船が行き交い砂浜で人々は泳いだり釣りをしたりして楽しめたころだ。次に訪ねるのは牡丹の長谷寺。好本さんは男性には珍しく、牡丹の花を丁寧に撮影し、盛りの花を楽しませてくれる。さらに京都へも足をのばす。桂離宮でブルーノ・タウトが絶賛した「日本美」を愛でたのち、修学院離宮を訪ねる。徳川家光の造営した離宮は桂離宮より建造物が少なく、池と緑に囲まれた素朴な自然の庭がいい。
 この後は京都御所と平安神宮、金閣寺。昭和25年に放火で炎上した金閣寺は、30年10月に再建された。好本さんは再建されたばかりの金色惨然とした金閣寺を記録に残してくれた。このほか宇治の万福寺、比叡山の三井寺、彦根城の桜などが美しい。この5ケ月後の昭和33年9月、好本さんは54歳で死去。美しいものにこだわった好本さんの遺作で、ちょっとしんみりと旅を終わる。

1.「周遊券の旅 南近畿編」Ⅰ
・「周遊券の旅 南近畿編」企画:日本交通公社 後援:日本国有鉄道 日本観光協会 製作:共立映画社
 伊勢志摩国立公園 伊勢神宮外宮 五十鈴川 宇治橋 内宮 二見夫婦岩 鳥羽湾 鳥羽港 真珠ケ島 海女の実演 真珠貝 賢島駅 三重交通 鉄道 英虞湾 観光船 養殖真珠 大王埼灯台
 車窓風景 鬼ヶ城 断崖 頭上運搬の女性 熊野川 和歌山県新宮市 観光バス 速玉神社 梛の大木 なぎ人形 宝物館 熊野川 瀞峡 熊野神社 山伏 湯の峰温泉 那智駅 那智ユースホステル 那智大社 那智黒の硯石 第一札所 那智の滝 かわらけ 勝浦 松島めぐり 観光船 櫂踊り 
 橋杭岩 串本 競り市 漁業 潮の岬 測候所 白浜 太地 草原 家畜
 鉄道 白浜湯崎 千畳敷 観光バス 貝細工 土産物屋 三段壁 自動車道路 ゴルフ場 

2.「周遊券の旅 南近畿編」Ⅱ
.「周遊券の旅 南近畿編」続き
 見晴台 白良浜 眼鏡島 円月島 白浜水族館(京都大学臨海実験所) 植物園 温泉施設 旅館街 
 水上飛行機 道成寺 アメリカ村 日御碕 紀三井寺 和歌山城 和歌浦 友ケ島 
・「奥新和歌浦双子島」撮影:好本康雄さん
 双子島 海水浴 
・「長谷寺」(奈良) 着物姿の観光客 牡丹 花見の宴 本堂 
・「世界動物大サーカス」 動物の曲芸 

3.京都・滋賀周遊
・「桂離宮」昭和31年
・「修学院離宮」昭和31年8月 観光バス 
・「京都御所」
・「平安神宮」昭和30年4月 しだれ桜
・「金閣寺」
・「二条城」二の丸御殿 
・宇治川ラインの看板 宇治橋 茶屋 大原女 十三重の塔 
・黄檗駅「黄檗山万福寺」 撮影会 舞子 
・「三井寺 桜」昭和33年4月12日 大津市 お稚児さん 観音堂 琵琶湖 桜 花見客 子どもたち 桜まつり 演芸大会 
・彦根駅「彦根城」 桜 石垣

協力:古林義雄 日本交通公社 花岡達年 朝日新聞社 好本秀夫
 

原文

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