映像ニッポンユメオイジダイ~ショウワ30ネンダイ~ V1R0222201728

日本夢追い時代~昭和30年代~

撮影年月
1955年(昭和30年)~1964年(昭和39年)代
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分10秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 戦後10年を経過すると、驚く程の復興ぶりを見せた日本には「もはや戦後ではない」という声まで起こってきた。昭和30年代の半ばには、生活の向上を望み豊かさを追い求める風潮が日本全土を覆うようになった。
 そんな時代を描き出した「酒と米」「農村の文化向上運動」「貝塚カメラとびあるき」の3本のフィルムを通してのタイムトラベルだ。
 「酒と米」は、昔ながらの酒造りを見せ、優秀な酒米がどのようにして生まれるか、農村の元気だった時代の姿を至る所に見せてくれる。「農村文化向上」は岩手県の大船渡市にある日頃市(ひころいち)町農協の制作したフィルム。ここにも養蚕や葉たばこの生産、乳牛の飼育など、日本の昔の農村の姿がある。かつて農協では文化向上を目指した「家の光」事業があった。家の光協会の大会と表彰式なども撮影している。昔の農協事務所には、片隅に農協生産の食品などが置かれてあり、つい最近までこんな風景が見られたものだ、と懐かしむ人も多いかもしれない。
 「貝塚カメラとびあるき」では、海からの産物・海苔の収穫と自然の中で干し海苔を作る風景が懐かしい。今ではもう屋内の乾燥ばかりになって、こんな風景はどこにもなくなった。貝塚では昭和39年の東京オリンピックを目指して練習に精を出す日紡貝塚(現ユニチカ)の女子バレーに出会う。バレーコートに青春を燃やす選手たちこそ「東洋の魔女」として日本の女子バレーの名を高めたその人達だ。彼女達を昭和38年の世界選手権と、39年の五輪優勝に導いた大松博文監督のエネルギッシュな姿もコートによみがえる。

1.「貝塚カメラとび歩き」
 昭和36年~37年撮影(企画:貝塚市市長室 制作:毎日放送映画)
 貝塚市脇浜 海苔の養殖栽培
 貝塚市堀 堀の牛市(泉南常設家畜市場)
 水間寺 
 貝塚市木積 孝恩寺観音堂・釘無堂・聖観音立像・持国天立像・阿弥陀如来座像
 泉州ロープ製造・マニラ麻・帝国産業株式会社・ワイヤロープの製造・紡績部門・大日本紡績株式会社貝塚工場
 女子バレーボール 大日本紡績体育館・大松博文監督

2.「酒と米」
 昭和35年(製作:神戸光音 企画指導:兵庫県農務課 提供:兵庫県酒米振興会 協賛:兵庫県経済連
 白鶴酒造株式会社
 12月 酒米が運び込まれる・品質鑑定・精米機で精白された米・研究室での研究・酒米の検査
 漉し器に入れられた精米・蒸し器・杜氏による蒸し餅の判断・蒸し器に入る男性・蒸された米の計量・むしろに広げて冷ます・麹・酒の仕込み・熟成したもろみの圧搾・酒の完成
 正月に酒を楽しむ男性・羽子板・凧揚げ
 東条湖・灘五郷の酒造米を生産する東条町・社町・酒米試験地・品質研究・品種改良・人工交配・山田錦・原々酒圃・審査・脱穀・生産物審査・種子交換場・脱穀・むしろ干し・籾抜き
 酒米品評会・審査米・褒賞授与式

3.農村の文化向上運動
 大船渡市日頃市町
 長安寺・岩手開発鉄道・日頃市町農業協同組合・農協の売店・電話交換手
 桑畑・鷹生稚蚕共同飼育所・養蚕・タバコ畑・畜産
 「家の光」事業 家の光大会(昭和40年8月)
 表彰式・美容講習会・盆踊り
 
資料協力:貝塚市教育委員会・大船渡市役場・植田修一・金子篤

原文