映像ホントウニイキタシャシン V1R0222201671

ほんとうに活きた写真

撮影年月
1931年(昭和6年)~1935年(昭和10年)
コレクション(提供者)
映像タイムトラベル
撮影
発行
製作
ドキュメンタリー工房
配給
時間
46分43秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩有 音声有 貸出不可
内容

〔見ればむかし〕
 昭和6年日本映画がトーキーになるなど、まだ映像が一般化されていない昭和初期、16ミリアマチュアカメラマンが日常生活を切り取った貴重な映像である。
 大阪の築港、天神祭り、阿波踊り、西宮戎など当時の風俗や町の雰囲気が伝わってくる。撮影者の播(はり)さんはペンネームを作るほどの懲りよう、映像の中にしばしば出演、作品作りが楽しくておられた様子が伺える。後半は昭和初期、京都二条城の近くにある、城巽尋常高等小学校の生徒たちが作られた作品である。この小学校は中学校となって存在している。昭和初期は軍国主義教育が行われており、経済的に不況だったにも係わらず、子供たちの表情は穏やかである。この地域は室町繊維問屋街、京友禅の本場、三世代が同じ学校にかよう地域と深い繋がりを持っている。こうしたことも影響しているのだろう。

1.戦前の大阪
・「ほんとうに活きた写真」(昭和6年5月4日 播秀蓉(計一)さん撮影)
・街並み
・商店街
・徳島県物産即売場
・赤ん坊を抱く女性
・自転車に乗る男性
・傘をさして歩く女児
・「築港遊園地」(昭和6年5月)
 遊具 参拝 砂場遊び 割烹着姿の女性たち 味噌製造場 鉄棒 「世界的大曲馬海獣オットセイ巨」の看板 象 化粧室休憩所
・「日本三大祭ノ一 天神祭」
 7月 群衆 神輿 行列 陸渡御 花車 御鳳輦 船渡御 堂島川 屋台 お稚児さん 

2.戦前の神戸・徳島・西宮
・「まや山ケーブル16ミリ小形活動写真競技大会」(昭和7年7月17日)
 撮影競技大会 展望台 木馬 
 「納涼第一」
 「仙境摩耶山」
 「緑滴ル大杉林 高ク空ヲ磨ス」
・「徳島名物阿波踊」
 三味線 阿波踊り ヒゲタ醤油 
・「西宮神社」
 初詣 えびす様 福俵 
 
3.大正・昭和初期の京都・奈良
・「学校の一日 一巻」城巽尋常高等小学校 
 奉安殿に敬礼 二条城 朝礼 授業風景 アニメーション ラジオ体操 体育の授業 清掃 野球を楽しむ子どもたち 職員室 先生たちの様子 応接室 輪転機 
・裸足で校庭を行進する児童たち 
・入学式 子どもと保護者たち 来賓 桜 
・卒業式の記念撮影 
・「秋の雲 秋の風 秋は郊外へ」
 芋掘り遠足 神社への参拝 弁当を食べる子どもたち 船に乗船

資料協力:田渕宇一郎

原文