高層建築いまむかし
〔見ればむかし〕
鹿島建設のフィルムライプラリーから東京に初めて147メートルの超高層ビルが作られることになった昭和30年代後半にタイムトラベル。多くの困難を一つずつクリアして建てる工夫の数々が見物。あらゆる面での安全性のテストも面白い。とくに地震については、奈良時代の五重の塔の耐震原理をいかしているところに興味が持てる。昔の高層といえば城の建築だが、ちょうど同じころに姫路城の「昭和の大修理Jが行われていた。池田輝政が天下とりの野望を秘めて築いたともいわれる姫路城。解体して初めてわかる幾つかの秘密、昔の人の知恵に驚き、素晴らしい挑戦に感動する旅である。
1.超高層ビルの誕生Ⅰ
・「超高層のあけぼの 霞ヶ関超高層ビル・第1部」(企画:鹿島建設)
東京駅 通勤ラッシュ
・昭和37年 建物の取り壊し
・昭和38年 建築基準法 法改正
2.超高層ビルの誕生Ⅱ
・耐震構造・耐震テスト・強度試験
・耐火実験
・台風などの耐風試験
・図面・設計図の作成
・昭和40年3月 霞ヶ関三丁目超高層ビル建築工事起工式
3.姫路城天守 修理工事記録
(企画:鹿島建設)
・昭和32年4月 大天守解体に着手
昭和32年10月 三重三階まで解体
素屋根内部空洞部補強
昭和33年3月 解体工事終了
昭和33年9月 鉄筋コンクリート基礎設置
昭和34年5月 大天守立柱式
昭和35年5月 上棟祭
昭和36年3月 瓦葺き修了
昭和36年8月~37年9月 屋根目地漆喰塗り、外壁塗り
昭和39年6月1日 修理工事完成記念式典を城内備前丸広場で挙行
資料協力:鹿島建設株式会社 株式会社カジマビジョン
映像№ 880 超高層のあけぼの (鹿島建設フィルムライブラリー カジマビジョン提供)
映像№ 881 国宝姫路城建設記録