映像シンニホンニュースダイ176ゴウ V1H3014201602

新日本ニュース第176号

撮影年月
1949年(昭和24年)5月~1949年(昭和24年)5月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
東宝株式会社
時間
7分46秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.燃える防火週間(北海道)
 火災予防週間の始まった5月9日、札幌市南5条の材木屋から出火、倉庫100坪余りが焼けた。また10日には、北海道西海岸の漁港古平町の丸木旅館付近から出火、全町1.000余戸のうち600戸近くが焼け、300人が焼け出された。
2.炭鉱スト 解決へ
 石炭鉱業連盟が4月からの賃金を新協定成立まで15%切り下げを通告、これに反対する炭労は5月3日以来数回の波状ストを行ってきたが、14日からは第2次48時間ストに突入した。北海道夕張炭鉱では炭労を支援して奥さんたちが集会を開き、九州勝田炭鉱では組合員たちが闘争資金カンパにくつみがきなどしている。福島県の常磐好間炭鉱では子どもたちがプラカードを持って支援の行進を行った。こうした中で調停に乗り出した中労委では5月19日、第2時末弘あっせん案を提示、経営者側、組合側とも基本的に了承、解決の方向へ歩み出した。

時の話題
3.両陛下 日貿博へ(横浜) 天皇・皇后両陛下は5月14日、横浜の日本貿易博覧会神奈川会場においでになり、3つの貿易館と第1外国館をご覧になった。
4.芦田さん法廷へ 昭電公判 昭電事件の第5回公判は5月17日東京地裁で開かれ、芦田均前首相ら7被告が出廷した。
5.女工さん 腕くらべ(大阪) 紡績の技能を競う全国大会が5月17日、大阪の東洋紡忠岡工場で開かれた。大会に全国14の会社から4人ずつの代表が参加して4つの部門で腕を競い合った。
6.生まれかわった証券取引所(東京・大阪) 5月12日、対日賠償取り立て中止の米政府声明が発表されるとともに、マッカーサー元帥は東京、大阪、名古屋の証券取引所の再開を許可した。5月14日、東京証券取引所では池田蔵相、一万田日銀総裁ら会員・来賓約500人が出席して盛大な開所式を行い、取引所の再開を祝った。なお取り引きは16日から始まった。

7.法隆寺展ひらく
 法隆寺の文化を広く国民のものにしようと、法隆寺文化展が5月15日から上野の国立博物館で開かれた。会場には法隆寺1.300年の歴史を物語る各代表の美術品が展示され、熱心な見物人でにぎわった。
8.供出をめぐって(新潟・東京)
 新潟県下で5月11日、米の供出の成績が悪かった農家12戸に対し強権が発動され、床下や天井裏などから5俵の米俵が発見された。一方、これとは対照的に4月14日、西蒲原郡では優良農家60人を選出して東京見物をしたが、この農家は、ほとんどが町村長や農地委員で、これに抗議する農民組合の人たちが地方事務所へ押しかけ、選出は民主的にと訴えた。

原文

New Nippon news No.176