映像シンニホンニュースダイ175ゴウ V1H3014201601

新日本ニュース第175号

撮影年月
1949年(昭和24年)5月~1949年(昭和24年)5月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
東宝株式会社
時間
7分53秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.スポーツ
・関東学生ボートレース 関東学生ボートレースは5月8日最終日を迎え、戸田橋コースで慶応Aと日大が対戦した。スタートから熱戦となり、終始リードを保った慶応Aチームが半艇身の差をつけ優勝した。
・八連勝の藤本投手 日本野球 巨人・東急3回戦 5月10日、後楽園球場で行われた巨人対東急3回戦で巨人の藤本英雄(現姓中上)投手は、東急を8安打4点に押さえ完投勝利を飾った(13対4)。この試合で同投手は開幕以来8連勝を記録した。
2.児童福祉のために(神奈川・名古屋・東京)
 今年の児童福祉週間は、国民の祝日「こどもの日」5月5日から始まり、菓子の特別配給や全国赤ちゃんコンクールなどが行われた。また里親制度も軌道に乗り、里親は24年3月現在、全国で3.600人、児童数は5.000人を超えた。しかし東京の中央児童相談所には、生活苦から子どもを預けたいという人たちが、毎日20組が訪れていた。

時の話題
3.電気通信週間(東京)
 電気通信週間の5月12日、東京の三越デパートで日本電気通信工業連合会の年次大賞の受賞式が行われた。また同時に「伸びゆく電気通信展」も開かれ、皆の通信機械や新しいテレタイプなどが展示された。
4.C型貨物船進水(東京)
 昭和23年の第3次・第4次計画造船のうち、第3次として建造されていたKC型貨物船宮島丸3.700トンが5月11日、石川島造船所で進水した。このころ、復興金融公庫が廃止となり計画造船の成り行きが心配されていたが、対日援助見返資金が使えることになり、それまで建造禁止となっていた外航船の受注が24年5月すでに10万トンに達していた。(『船舶百年史』上野喜一郎編)
5.疑獄事件公判始まる
 昭電事件と炭鉱国管事件 復興金融金庫融資をめぐる昭和電工社長日野原節三らの政・官界への贈収賄事件=昭電疑獄事件の第1回公判が5月7日、東京地裁で開かれ、日野原被告は金融贈与を認める発言をした。一方、石炭増産を目標に炭鉱の国家管理法案をめぐり、23年12月発覚した汚職事件=炭管事件の発公判が5月12日、東京地裁で開かれた。

6.漫画の頁 清水崑
 政治と当時議論の盛り上がっていた産児制限を結びつけた風刺漫画。
7.国会このごろ
 第5国会の会期も終わりに近づいた5月11日、文化施設にかかる6割の入場税に反対する都職労上野動物分会の組合員が、おさるのキンちゃんを引き連れて国会へ陳情した。また、山形からは出羽三山の山伏が、お山開きのPRに押しかける。一方、議員面会所には労働法改正や定員法に反対する人々が押しかけている。そんな中で5月11日、後楽園球場では与・野党対抗の野球試合が行われ、珍プレー続出の中、野党が勝った。

原文

New Nippon news No.175