映像シンニホンニュースダイ113ゴウ V1H2814201377

新日本ニュース第113号

撮影年月
1948年(昭和23年)3月~1948年(昭和23年)3月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
東宝株式会社
時間
7分41秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.スポーツの春
 春はスポーツから、食糧事情も緩和し、男女同権のことばとともに、スポーツを楽しむ男女の姿も板についてきた。
2.三党協定成る
 芦田首班は社会党左派の支持で成立したことから、民主、社会、国協の三党政策協定を結ぶにあたって、社会党左派の主張する軍事公債利払停止問題が最後までもめ、3月4日成立の三党協定はあいまいな取り入れ方だった。このため社会党は片山委員長の入閣をやめ、西尾末広氏を副総理で入閣させ、3月9日、連立内閣が発足した。
3.“お台所はイカとタラ”
 3月1日から強化された野菜・魚の統制について、労働省婦人少年局は3月2日、婦人大会を開き、意見をきいた。配給の魚は、いかとたらばかりで、主婦たちのほしい魚はヤミに流れていることを、この大会に出席の行政側も認めざるお得なかった。

時の話題
4.“流氷”に科学陣(網走)
 北海道の冷害の原因を明らかにしようと北海道大学では、2月9日から網走沿岸で流水の調査を開始した。
5.おしあい祭(新潟浦佐)
 「押す」と言う行為は、本来神が土地の精霊を押し鎮めて、その年の豊作などを約束させる一種のじゅ術的行動であったと言われる。2月3日に行われた新潟県南魚沼郡小出町浦佐のおしあい祭りを紹介する。
6.労働陣営動く(大阪)
 中労委調停案を拒否した全逓大阪地協は、3月1日午前零時から24時間ストに突入した。このため、大阪中央局の滞貨は、1日午後、普通郵便のみで80万通に達した。全逓は前年の2・1ストの反省として地域ストの形をとっている。

7.侵略主義者 東條の正体 個人論告終る
 3月2日の法廷で、フィクセル検事は開戦当時の陸相としての東條の責任を追及し、宣戦布告が、真珠湾攻撃中であったのは国際条約違反であり、大東亜共栄圏は南方諸国支配の性格があったなどと論告した。
8.もうすぐ新学期
 この年の小学校の教科書は、ほとんど新学期に間に合わず5月になった。当時は、まだ戦前同様国定教科書一本であった。

原文

New Nippon news No.113