戦争の終結、48カ国が日本の条約に署名
ナレーター: パールハーバーと、これに続いて起こり、多くの死者を出した太平洋戦争から9年9ヶ月と1日が経過した日、52カ国の代表団がサンフランシスコのオペラハウスに召集されました。日本との平和条約を締結するためです。この条約の唯一の反対者は、アンドレイ・グロムイコ率いるソ連圏のメンバーです。グロムイコは、採択を阻止すべく真っ先に反対しましたが無益に終わりました。会議の議長であるディーン・アチソンが48票対3票で勝利し、ソビエトの代表団は、敗北の暗黙の証拠として空っぽの座席を残して、議場を去りました。署名が国から国へとアルファベット順に速やかに進みました。レスター・ピアソンがカナダを代表して署名しました。この条約を承認している48の自由国家のうちの1つです。ローベール・シューマン外務大臣がフランスを代表し、近代史において上位にランク付けられる文書に署名しました。もう1つの大国である英国は、モリソン外務大臣の署名によって代表されています。これは、ジョン・フォスター・ダレスによる1年を超える努力の蓄積で、これを支えたのがアチソン国務長官です。同盟国の署名の最後に、戦争における日本の第一の敵国である合衆国を代表してアチソンが署名しました。東京湾での降伏(文書への署名)から6年少し過ぎ、日本を代表する吉田首相が、日本が再度、主権国家の仲間入りをするための文書に署名しました。この少し後, プレシディオにおいて、2つ目の条約が締結されました。これは、かつての敵国日本と合衆国を相互防衛条約で団結させ、合衆国への日本国内の基地の提供を定めています。アチソン国務長官は、太平洋地域の防衛のための新たな同盟を歓迎しています。
・アチソン: 合衆国は、この条約が締結される信頼と自信の精神で、日本が侵略に対する自国の防衛に対して、いずれ、より多くの責任を引き受けるようになり、そうすることによって、自由社会の集団的防衛に貢献するものと信じています。合衆国政府を代表してこの安全保障条約に署名する機会を我々が歓迎しているのは、こうした考えからです。
・ナレーター:両条約共にこれから批准される必要がありますが、東側が再び西側と顔を合わせました。今回は、太平洋地域における新たな時代をスタートさせるための友情の会合です。平和な時代を期待できるでしょう。
WAR’S END 48 NATIONS SIGN JAPANESE TREATY