日本ニュース第175号
1.空の決戦熾烈 防衛堅し バケツ注水に新兵器(大阪)
隣組の防空演習は日常的であった。消火の主力はバケツであり、大阪では、バケツの水を如何に火点に上手にかけられるかという競技大会が行われた。
隣組代表のもんぺに防空頭きんの婦人が目立つ会場。壁に設けられた直径40センチ位の穴を目標に、バケツの水をかける婦人や警防団員ら。穴に入った水の量を計測して、各組ごとに順位を書き込む係員。
2.ジャカルタの防空演習(ジャワ)
準備されたバケツの水や砂袋、シャベルなどの防火用品。訓練空襲警報を知らせるサイレンで、校庭から教室に入り、机の下に潜り込む小学生。街角では電車も止まり、人通りも絶えるジャカルタ市街。発煙筒の煙をめがけて、砂をかけたり、ぬれむしろをかけたりする兵隊。バケツリレーで消火活動をするジャワの少年たち。防空演習を視察する第16軍司令官原田熊吉中将。川の水をバケツでリレーして、消火訓練をするジャワの隣組の男女。
3.反攻撃碎 在支米空軍基地を攻撃
在支米空軍は、18年5月以降、桂林を中核として、戦闘機を基幹とした航空部隊を常駐させ中・南支の空の主導権は連合軍側の手に移った。このため、18年夏季攻勢として、関東軍や南方軍からの増援部隊を合わせて、在支米空軍基地を攻撃したが、防御力の弱い爆撃機、低火力の戦闘機で、所期の成果は得られなかった。
湿地帯に墜落したB-24重爆撃機の残がい。B-24リベレーターの残がいを調べる日本軍将兵。捕虜の米軍人搭乗員を尋問する日本軍将校。中・南支の桂林など米空軍基地を説明する地図。在支米空軍基地爆撃に出撃する九七式重爆撃機。
4.激闘つづく 海軍航空基地
昭和18年7月以降、中部ソロモンと東部ニューギニアでは、連合軍の猛攻で、日本陸海軍は撤退に次ぐ撤退を繰り返していた。9月、ソロモンでは、連合軍はブーゲンビル島のブィンに対して、猛攻撃を加え、1日延べ200機以上が来襲し、所在の零戦が迎撃した。
米軍機が来襲するソロモンの海軍航空基地。砂煙を上げて、次々に迎撃に飛び立つ零式艦上戦闘機。来襲の米軍機が白煙を上げて墜落。戦爆連合で攻撃に向かうためラバウル基地に並ぶ数十機の艦載機と愛機に向かう搭乗員。次々に離陸する九九式艦上爆撃機や零式艦上戦闘機。
Nippon news No.175