映像シンニホンニュースダイ98ゴウ V1H2714201024

新日本ニュース第98号

撮影年月
1947年(昭和22年)11月~1947年(昭和22年)11月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
東宝株式会社
時間
8分05秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.スポーツ 東西対抗 プロ野球(西宮)
 戦時中のスポーツの中断で、各種スポーツの技量低下が著しい中で、戦前の水準を保ったプロ野球に、戦後の暗く困難な暮らしを続ける人たちの夢が集まった。11月15、16の両日、西宮球場の日本リーグ東西対抗は超満員の観衆えふくれあがった。初日は2-1で東軍、2日目は5A-4で西軍が勝った。
2.火薬庫爆発(神奈川)
 神奈川県逗子町池子の進駐軍兵器部隊の米軍弾薬庫の爆発は、11月17日午前9時55分発生以来、第1倉庫から第6倉庫までを全焼、第7倉庫を半焼して、翌18日午前6時に鎮火し、延焼の山火事も1町歩を焼いて鎮火した。現場は民家から離れているため付近住民の被害は少なかったが、緊急避難命令で約700戸5.000人が避難した。米第8軍涉外部が18日、朝発表した爆発の被害は弾薬600トン、米兵の軽傷者6人だった。
3.“海軍は消極的”? 岡被告証言
 開戦時、海軍省軍務局長であったために起訴された岡敬純部門の審理は、11月17日、ロバーツ弁護人の冒頭陳述で始まり、及川元海相らが証言台に立ち、軍務局長の責任と職務を明らかにし、日米戦回避など岡被告を弁護した。
4.“ベニスの商人”
 終生、早稲田大学で文学、教育に貢献した坪内逍遙博士らによって、昭和3年設立された演劇博物館のシェークスピア舞台(野外)で、初めて11月9日、前進座の「ベニスの商人」が上演された。
5.ごたつく国会
 炭鉱国管案をめぐりもめ続ける国会に、南朝の後えいを主張する名古屋市の雑貨商・熊沢寛道氏が現れ、怪気炎をあげて引き揚げた。

子供をめぐる三つの話
6.11月15日は七五三
 統制でないはずの晴れ着が店頭を飾り、晴れ着を着て、あめを持ち両親と宮参りする姿は、インフレに悩む敗戦国とは思えなかった。
7.6・3制完全実施国民大会
 11月14日、宮城前広場で、5万人が集まって、6・3制完全実施国民大会が開かれ、政府に対し予算削減反対を決議した。
8.戦災孤児 母親と対面
 同胞援護会では、全国の収容所にいる3.247人の戦災・引き揚げ孤児たちの親や養育者を見つけようと、七五三の15日から東京駅前の会場を皮切りに孤児写真移動展を開いた。

原文

New Nippon news No.98