日本ニュース第171号
1.航空決戦 海鷲予科練の訓練
海軍は、18年前半に甲種飛行予科練習生3,000人を採用したが、搭乗員の消耗は激しく、18年後期に採用した第13期甲種予科練生は、2万8,000人に上がった。飛行練習生を統率する第19連合航空隊司令官の久邇宮朝融王殿下が、猛訓練を続ける航空隊を視察した。
土浦海軍航空隊で、マット体操や操転機を使って、心身を鍛える予科練習生を視察する久邇宮殿下。九七式艦上攻撃機で訓練する予科練習生を視察する久邇宮。飛行服を着た12期甲種飛行予科練習生の、適性飛行を視察する久邇宮と霞ヶ浦の湖面を離水し、飛行する水上練習機。
2.朝香若宮 飛行学校修了(宇都宮)
朝香宮孚彦王少佐は6月10日、宇都宮陸軍飛行学校に入校し、9月9日、修了したが、これより先、8月25日父の朝香宮鳩彦王大将が同校を視察し激励した。
宇都宮陸軍飛行学校で、飛行訓練を受ける孚彦王を視察する。鳩彦王大将。練習機の操縦席に乗る孚彦少佐。後部座席に加藤校長が同乗し離陸する九五式練習機。飛行する練習機を見守る朝香大将宮。飛行中の孚彦少佐の練習機。
3.皇国民 今ぞ蹶起の秋 航空機増産の少年工を激励
飛行機工場で、各種の工作機械を操作する少年工、この春国民学校を卒業した少年工の仕事ぶりを見学する母校の先生。仕事の手を休めた少年たちを激励する先生たち。
4.整備兵教育を工業学校長見学
工業学校卒業生から採用される、海軍整備科予備練習生の応募者をふやすため、全国の工業学校校長が、8月24日、練習生の訓練を見学した。
九六式陸功の垂直尾翼の組み立てや、エンジンの調整をする練習生の訓練を見学する白の作業服を着た校長たち。エンジンを始動する組み立て完了の九六式陸攻。教官の訓示を練習生とともに聞く校長たち。
5.出陣の早大生壮行会(東京)
海軍予備学生飛行科の合格者が、9日10日、各航空隊に入隊した。上野公園では早大専門部工科の学生の壮行会が開かれた。
上野公園の西郷銅像前広場に整列した早稲田大学専門部工科の学生。入隊する学生は、制服に角帽をかぶり、日の丸のたすきをかけ、後輩の激励の言葉を受ける。入隊する学生代表の出陣のあいさつ。父母ら家族もつめかけ、応援歌「都の西北・・・・・・」を合唱すを早大生。
Nippon news No.171