映像チュウニチニュースダイ326ゴウ V1H2520200614

中日ニュース第326号

撮影年月
1960年(昭和35年)4月
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中日ニュース映画社
製作
中部日本新聞社 中部日本ニュース映画社
配給
時間
8分01秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

日本の群像
浩宮さま、お宮まいり(東京)
  ご誕生後、カゼ一つひかず、すこやかに発育された浩宮さま。「自分で育てたい」との言葉通り、美智子妃殿下は、何から何までご自分でお子さまの世話をされています。
  皇太子さまも、カメラでわが子の成長を丹念に収めるなど良きパパぶりを発揮しているということです。
  ご誕生五十日目の四月十二日、浩宮さまは、皇居を訪問、賢所など宮中三殿に初参拝されました。
苦悩する炭労(福岡・東京)
  主導権の奪回と支援体制の強化を叫ぶ三池労組は、炭労大会へオルグ団を派遣することになりました。
 ところがその矢先き、福岡県警は七日午前五時を期して一斉手入れ、捜索にのり出しました。一方東京では、三鉱連が最後まで斡旋案の受諾を主張して難航。
  受諾か、脱退か、三鉱連の強引な駆引きに執行部は苦悩の色を深めています。こうして炭労は、三鉱連の脱落をふせぐため斡旋案の受諾を決意、再建大会に上程しました。
  ごうごうたる批判のなかで、執行部はしばしば立往生。こうして炭労は、指導性の限界から前向きの変革を迫まられているのです。
カメラ・ルポ

  赤い中国へ通じる唯一の窓口である香港は、阿片戦争以来の東西の奇妙なコントラストとともに国際政治の矛盾を包んでいます。
  世界中から雑多な人種が集まる国際都市香港は、たそがれの植民地と呼ばれながらも、旺盛な生活力を示すように、外国人相手の観光ホテルが、ぞくぞくと建てられています。こうした好況の反面、中共から流れてくる難民の数は実に八〇万人を数え、住む家も働く仕事もなくひしめき合っています。
  香港政庁はアパートの建設に力を注いでいますが、溢れる難民は山の斜面に住みつきカスバされながらの風景をみせています。
  数多い富豪と一〇〇万の難民失業者が同居している香港は、やはり東西の吹き溜りと言えるようです。

原文

Chunichi news No.326