映像チュウニチニュースダイ324ゴウ V1H2520200612

中日ニュース第324号

撮影年月
1960年(昭和35年)3月
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中日ニュース映画社
製作
中部日本新聞社 中部日本ニュース映画社
配給
時間
8分25秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

浅沼委員長に決る(東京)
  党の体質改善を目指す社会党の再建大会も浅沼、河上両委員長候補を一本にしぼる話合いがつかず、ついに堂々めぐりの公園にもちこみました。
  その結果、浅沼さんが、十九票の差で河上さんを破り新しい委員長に当選しました。
  開票直後、感情を押えて浅沼さんに祝福の握手を求めた河上さんにたいし、浅沼さんはさすがに感極まった表情でしたが、そのあとすぐ鈴木さんと喜びの握手を交すなど、鈴木派に抱かれた元河上派の浅沼委員長は三角関係さながら複雑な表情をみせていました。
日本の休日(東京・京都)-アデナウアー首相来日-
  三月二十五日、国賓として招かれた西ドイツのアデナウアー首相が来日しました。ドイツの首相が日本を訪問したのは、はじめてのことです。
  両陛下に来日の挨拶された後、首相官邸で岸さんと会見。つづいて、レセプションにのぞんだワンマン首相は八十四才とは思えない元気さで岸さんとめざましい西ドイツの復興ぶりを話し合いました。
  二十八日には、かねてからの希望であった京都へ、日本古来の文化をたずね、伝統ある風物を心ゆくまで楽しみました。
強行就労ついに流血(東京・三池)
  ここ九州の三井三池では、生産再開を翌日に控えた三月二十七日第二組合が初の総会を開きました。
  足元から動揺した炭労は、ついに百八十度の戦術転換、中労委に斡旋を依頼したのです。これに対し会社側は組合との妥協を嫌って斡旋を拒否。翌二十八日、不気味な対立のうち生産再開の朝を向えました。昨日の友も今日は敵、市街戦そこのけの悲しい同志討ちが随所に展開されました。このため双方からおびただしい数の重軽傷者が続出したのです。
  かくて、三池の紛争は新しい局面を迎えるかに見えましたが、四山鉱で暴力団がなぐりこみ、第一組合員が刺し殺されるという暴力事件が誘発。
  黒ダイヤの町は争議の町へ更に一変して暴力の町へ転落してしまったのです。

原文

Chunichi news No.324