中日ニュース第322号
惨!全日空機真二ッ(名古屋)-自衛隊機と地上衝突-
三月十六日午後七時四十分頃、名古屋市郊外名古屋空港で、離陸する航空自衛隊F86全天候ジェット機と離陸する全日空DC三型旅客機が地上衝突、死傷者十七名を出す航空事故がおきました。自衛隊のジェット機は
炎上、搭乗員は無事脱出したものの現場には、朱の肉片が飛び散るなど凄惨を極めています。死亡者のうち、大関さんはスチワーデス、他の乗客二名は安藤さん夫妻。つい先日、結婚したばかりで新婚旅行の旅先といわれ、
人々の同情を誘っています。翌十七日、現場検証が行われましたが、どちらも航空管制の指令にしたがったと主張。成行きが注目されていますが自衛隊機乗入れで苦情が続出している折から責任の究明が望まれています。
晴れの島津夫人(東京)
清宮さまと、「私の選んだ人」島津久永さんとの結婚式が三月十日、東京・芝の光輪閣で行われました。
結婚式にお出になった天皇、皇后両陛下も、末っ娘のお嫁入りには感無量の御様子でした。
記者会見は春の日ざしさす中庭で行われ、新夫妻のユーモアたっぷりの応答に笑いのうずがまき上りました。
全国民の祝福の中でお茶目で明るい末っ子プリンセスは庶民の一人として新しいカドデです。
週間話題
はなやかな時代行列(奈良)
奈良還都千二百五十年祭が、三月十日から盛大に幕をあけました。錦の御旗を先頭に王朝貴族、騎馬武者など、人馬を連ねて都大路へ。
夢よもう一度と、栄華の昔を偲ぶ一五〇〇万円の舞台装置でした。
すこやかに浩宮さま(東京)
皇太子妃美智子さまと浩宮さまは三月十二日、宮内庁病院を御退院。東宮仮御所へお帰りになりました。スヤスヤと眠りつかれた浩宮さまを胸に幸福そのものの美智子さま。この日から皇太子御一家水いらずの生活がはじま
るのです。
ゆらぐ委員長の座-社会党-
再建大会を前に、社会党では分裂以来、タガのゆるんだ党の体質改善をはかるために、鈴木委員長が辞任することになっていますが、後任の委員長に、浅沼書記長が当てられたことに、河上派が反抗、河上氏が委員長に名乗
り出たため、鈴木主流派が推している浅沼候補と真向うから対立、再建大会を目前にひかえ、体質改善という名の役員人事は、かえって党内の対立を深める結果となり、浅沼書記長の去就とともに、そのなりゆきが注目され
ています。
Chunichi news No.322