中日ニュース第320号
カメラ・スケッチ(新潟・東京・名古屋・京都)
夏をつくる
豪雪地で名高い新潟県小千谷市は、『小千谷縮布』の特産地でもあります。
農家の副業として栄え、今日では重要無形文化財。あたり一面“雪ざらし”の縮布は、美しい模様を添え、雪国の早春を彩っています。凍てつくような伊吹おろし。冷たい加茂川の水に濯ぐ、こちらは京都特産の友禅。東京では、一足先に水着スタイルの撮影会。夏づくりの演出も並大抵ではありません。
一方、名古屋のある婦人ものメーカーでは、香水入りのブラウスを新特許。シーズンを前にうけにいっています。同じ名古屋のあるメーカー。焼きつくような都心の舗道・・・・・・ほこりつぼい田舎道でもと、キャッチ・フレーズも涼しげにカークーラーの大量生産、どこもかしこも夏への招待に抜目のない今日この頃です。
冬季オリンピック終る-スコー・バレー-
アメリカ・スコーバレーで開かれた第八回冬季オリンピック大会は二月二十九日、十一日間の幕を閉じました。スピード・スケート八種目中、六種目優勝を遂げたソ連チームは男女共に圧倒的な強さを見せました。又一万米でノルウェーのヨハネッセン、ソ連のコシチキン選手が驚異的な十五分台の記録に突入する世紀の大レースを展開しました。
日本チームは男子が意外にふるわず、スピード・スケートのホープ高見沢嬢が五百、千米共に五位、三千米は四位入賞という日本人初の三種目入賞を樹立しました。アイスホッケーではアメリカチームが昨年の覇者ソ連・強豪カナダを破り全勝、初の優勝をかざりました。日本チームはオーストラリアに勝ち八位となりました。
大会の花、純ジャプでは新鋭ドイツのレックナーゲルが王者フィンランドのハローネンを押え最長不倒距離九三米五〇をマーク輝く栄冠を勝ちとりました。
おめでたつづく皇室御一家(東京)
新宮さまのお七夜は、二月二十九日、古式豊かな“浴湯の儀”ではじまりました。
このあと“命名の儀“が行われ、浩宮徳仁親王と命名されました。
皇居では、この日、田中最高裁長官、岸首相らを招いて祝宴が開かれ、親王の前途を祝いました。
一方、島津さとのご結婚を前にお別れパーティを開いた“末っ子プリンセス”清宮さま。
三月二日、皇族として最後の二十一回目の誕生日を迎えられました。
“いい奥さまになりたい”とはりきるプリンセスは春らんまんといたご様子です。
Chunichi news No.320