中日ニュース第294号
1.タイトル映像
2.親善飛行壮途へ 東南アジア九ヶ国 訪問(名古屋)
名古屋市350年と名古屋城再建を記念して、中部日本新聞社が行う東南アジア親善飛行と、自動車ラリーの壮行会が行われました。9月1日、東南アジアを訪問する和田団長の挨拶、一行4名は親善の使命を漲らせて名古屋空港から出発しました。
3.新学期(埼玉・東京)
きょうから新学期、真黒に日焼けした子供たちは宿題をかかえ元気に登校しました。休み中智恵をしぼった宿題(工作)を先生にほめてもらおうと大はりきりです。
子供たちが帰ったあと、早速先生も二年越の宿題、勤務評定反対交渉をはじめました。
また、東京墨田の教育委員会へは教師たちが、勤評提出をめぐって集団陳情。埼玉県所沢では、佐藤教育長が組合との約束を破ったため一もんちゃく。こうして今年は組合専従者の制限もからんで新学期は早くも波乱を呼んでいます。
週間話題
4.石橋さん中共へのり出す(東京)
この程中華人民共和国から招れた石橋湛山(たんざん)元首相が八月三十一日岸信介総理を訪れました。
こうして保守党からの中共訪問は、はじめてだけにその成果が注目を集めています。
5.白紙になった政党支持 総評大会(東京)
占領軍の申し子として日本労働組合総評議会が生れて今年で十年。その定期大会が八月二十六日から東京で行われました。大会の焦点である“政党との関係”では「社共両党を支持」する反主流派と「社会党を支持し共産党とは問題ごとに共闘する」という主流派が互に譲らず結局採決の結果、政党支持は空白のまま、安保条約と取組むことになりました。
6.二つの裁判(東京・三重)
先きに最高裁で差戻しになった松川事件の関係書類が諏訪メモ等の証拠品と一緒にトラック一台に満載、上野駅から仙台高裁へ送られました。
一方、三重県津地方裁判所では世間を騒がせたZ革命団山岸会の初公判が八月二十八日ひらかれました。脅迫、不法監禁の疑いによる十二名の被告はそれぞれ罪状を否認しましたが、人権問題にまで引きおこした裁判のなりゆきが注目されています。
7.カメラ・スケッチ
ペナントのかげに
大づめ間近いプロ野球ペナントレースは連日汗まみれ。そのかげに二軍選手は華やかな明日を夢見ながら猛訓練。この中にはレスリングからプロ野球へ飛び込んでまだ陽の目をみない選手、国鉄スワローズの桂本和夫もいます。これとは逆に実力だけで今年も売り出した選手は新人王候補として脚光を浴びるきびしい勝負の世界。東映フライヤーズの張本勲、大洋ホエールズの桑田武。三百勝へ足ぶみする読売ジャイアンツ(巨人)の別所毅彦、振るわない金田正一投手など、ベテランの中にも悩みはあります。三日天下でまた首位を奪われた毎日大映オリオンズ(大毎)にとって山内一弘の負傷は大痛手、東映の山本義司選手はやっと許されてこちらは再出発です。華やかなペナントレースのかげの今年の表情です。
中日ドラゴンズでは新人採用テストが行われました。
選手にサインを求める子どもたち。
Chunichi news No.294