映像チュウニチニュースダイ290ゴウ V1H2520200587

中日ニュース第290号

撮影年月
1959年(昭和34年)8月
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
東京中日新聞 中日ニュース映画社
配給
時間
7分43秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

待望の顔合せへ米ソ両巨頭(モスクワ)
  去る七月二十三日、ソビエトを訪問したアメリカのニクソン副大統領は、翌二十四日、フルシチョフ首相と連立ってモスクワのアメリカ博覧会へ臨みました。
  この後行われたニクソン、フルシチョフ会談では、日頃毒舌をもってなるフルシチョフ氏の物腰がことの外、アメリカの理解を深め、ここに米ソ両巨頭の相互訪問が正式に決定、東西の緊張緩和へ大きな前進を見せようとし
 ています。
ブタで生きる元ヤクザ一家(香川)
  香川県観音寺市に修養道場を作り、更正につとめる面々は元ヤクザの泉一家です。親分泉さんは、“般若の高”といわれ、切ったはったの世界から足を洗って子分もろとも養豚業に転向、町の人をびっくりさせました。
  これは、先代親分のすすめで、はじめたのがことのおこり、いまでは、豚も一四〇頭にもふえました。
  豚もかってみればかわいいもの。ドスとサイコロより重いものはもったことのない人たちも、この頃ではエサ運びの手も軽くなってきました。
  こうして、はじめて知った労働のよろこびにゆくゆくは、この浜一帯にハム工場も作ろうと大はりきり。
  しかし豚だけで十五人の子分を養うのは大変です。
  そこで最近、日銭をかせぐ金魚屋さんんも開業。町の子供たちの人気を集めていますが、泉一家の厚生で暴力の町も明るくなりました。
カメラ・スケッチ 
涼をもとめて(和歌山・静岡・長野)
  険しい山あいをぬって下るのは、和歌山県、熊野川の名物、筏流しです。暑さを吹きとばすスリルは、まさに、真夏のダイゴ味です。
  こちらは熱海の錦ヶ浦の下にある観音洞。不気味な洞窟の中に入れば、コウモリが飛び交い、自殺者の死体が漂っているなど、まさに真夏のスリラーにすっかりドギモを抜かれて退散しました。
  晴天に恵まれた北アルプスはベテランから家族連れまでの人出で大賑わいです。上高地からやっと山小屋にたどり着いたものの、足を延ばして寝ることもできないしまつ。そして槍ヶ岳への一本道も押すなの超満員。都会の
 酷暑をのがれて、涼を求める夏の表情です。

原文

Chunichi news No.290