中日ニュース第283号
アイヌの山祭り
万年筆をいただく大雪山。
六月十三日、猟と豊作を祈るアイヌ民族の山祭りが、五十年ぶりにこの聖なる地で行われました。
めったにみられないアイヌ民族のお祭りをみようと、祭場は大勢の見物人でにぎわい、哀調をおびた踊と歌が、夜のふけるまでつづけられました。
派閥にゆらいだ日教組大会
本年度の運動方針を決める日教組の大会が、六月十日から高知市でひらかれました。
勤評斗争に対する考え方の相違から左右両派が激しく対立、かってない論争を展開しました。執行部も二つにわかれ反主流派は平垣氏を書
記長候補に立てて、主導権の奪還を狙いましたが、選手の結果三役は主流派が独占。
こうして日教組は複雑な内紛をかかえながら勤評阻止のけわしい道を進むことになったのです。
よろめく内閣改造
河野さんを幹事長にするいわゆる大野構想を岸首相がけったため、河野さんが“岸内閣に協力せず”と爆弾発言。鳩山さんの納骨式では大野さんが、「鳩山先生の霊が伴睦にのりうつって党内のゴタゴタをおさめて下さい」
と頼むほどの大騒ぎとなりました。
新三役には結局、川島幹事長、石井総務会長、船田政調会長に落ち着きましたが、大野抗争をおした大野・河野両氏と、それをつぶしたといわれる佐藤栄作氏との対立をもたらし、池田勇人氏の去就もからんで、改造工作
は、またもてんやわんやの大騒ぎとなりました。
日本の群像
キング・サイズのお嬢さん
六月九日、一九六〇年度ミス・ユニバース、ミス・ワールド日本大会出場のお嬢さんたちが東京の目抜通りへ華やかにパレードをくりひろげました。宿舎に帰れば、賑やかに夕食を囲んだり、美容の先生を招いて入念なお化
粧。
いよいよ六月一二日、純白のカクテル・ドレスも華やかに、日本代表選出の檜舞台に立ちました。舞台いっぱいにくり拡げられる若さと健康は、ぎっしり埋まった観衆の目をうばいました。
こうして幸運の女性はミス・ユニバースに東京の児島明子さん、ミス・ワールドに静岡の一の瀬千恵子さんと決定して、今年の輝く栄冠をかち得たのです。
Chunichi news No.283