映像シンニホンニュースダイ70ゴウ V1H2514200577

新日本ニュース第70号

撮影年月
1947年(昭和22年)5月~1947年(昭和22年)5月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
時間
8分29秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.新憲法施行 ―多彩な催し―
 明治欽定憲法は昭和二十二年五月三日を以て、遂に幕を閉じた。そして新憲法がその第一歩を踏出したのである、この日を記念して宮城前広場では雨の中に式典が開かれ天皇も臨席された、この日の催しは東京ナイルキニック競技場の体育大会、上野美術館で現代美術展、帝国劇場では祝賀会が開かれ、諏訪根自子さんの演奏も行われた。(ニコロ・パガニーニ: 常動曲(無窮動))
2.今週の東京裁判
 東京裁判も五月三日で満一念、文明の裁きはなを峻烈に続けられている、五月一日、二日証人石原莞爾元中将が病気の爲、法廷は山形県酒田に出張、商工会議所を臨時法廷として尋問を行った。
時の話題
3.値下げ運動ひろがる(大阪・東京) 尼崎から始った値下運動は大阪から東京に移り銀座でも一割から五分の値下をする事となった。
4.人さわがせの青酸カリ(埼玉) 青酸カリが盗まれ関東地方は恐怖に包まれたが、五月四日近くの麦畑で発見された。
5.久しぶりの大タコ(浜松) 静岡県浜松では名物の大凧あげを五月五日催したが風が弱く呼物の「凧きり」は行われなかった。
6.お台場の子供たち(東京)
 東京品川沖のお台場は、現在浮浪児の収容所となっている、日本ニュースはこの収容所を訪問、少年達と一問一答を交した。
7.新内閣はどうなる?
 吉田内閣は五月六日総辞職を延期し諸般の情勢を睨んで適当の時期にすると洩している社会党は第一党として今後如何に政局に対処するか注視されているが、新憲法下政局の動きは本格的となるに至った。

原文

New Nippon news No.70