映像シンニホンニュースダイ43ゴウ V1H2514200394

新日本ニュース第43号

撮影年月
1946年(昭和21年)11月~1946年(昭和21年)11月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
時間
8分
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.タイトル
2.米ソ軍政下 新朝鮮の動向 ―民衆映画提供―
これは終戦後初めて朝鮮からもたらされたニュース映画。ホッヂ中尉麾下の米第四軍の南朝鮮上陸、ソ連軍の北朝鮮進駐、続いて米国の代表アーノルド少将、ソ連代表シュチュフ将軍出席の米ソ会談等が記録されている。
3.“六百円”の要求に会はぬ文相
 争議に入った全国教員組合では、十月二十八日東京四谷第六国民学校で全国青年大会を開いたが、終わって文部省へ赤旗を振らないつつましいデモ行進を行った。文相は遂に面会を拒否したが、若い先生達は街頭に立ってその真剣な要求を叫んだ。
4.時の話題
 アメリカのヨイコ 日本に来ているアメリカの兵隊さんの子供たちはどんな風に勉強しているか。これは在日本アメリカンスクールの近況。
5.“東京のバラ”とは? 戦争中、海外宣伝放送で世界的に有名だった「東京のバラ」こと、戸栗アイヴァさんが、十月二十五日に巣鴨拘置所から釈放された。兄さんの家に落ちついた彼女はニュース映画のマイクの前で語る。
6.裁かれる“樋口” 少女誘拐魔「樋口」の公判は十月二十四日から横浜地方裁判所で開かれた。傍聴席には女学生達に混じって清水潔子さんの母親も見える。
7.名物―応援団試合― 選手よりも応援団の方が見ものだという、名物一高対三高の野球戦は十月二十七日東京上井草球場で行われたが、結局七対三で一高が勝った。
8.冬をま近に家なき人々
 戦争で足りなくなった家は今、全国で四二〇万戸、これに対して一年半に政府や営団で建てた家は僅かに二十分の一。東京の住宅営団では最近完成した四七八戸の申込受付を始めた処、百倍の五万人が殺到した。だが、材木は闇で続々戦災都市へ運ばれ、勤労大衆に関係のない料理屋やカフェーが建てられてゆく。冬を控えて、戦災者、引揚者、その他の家なき人々を政府はどうしようというのか。

原文

New Nippon news No.43