映像ニッポンニュースダイ116ゴウ V1H2514200389

日本ニュース第116号

撮影年月
1942年(昭和17年)8月頃
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
社團法人日本映画社
製作
社團法人日本映画社
配給
時間
9分33秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.若人逞し 体育祭典
 全国の中等学校や国民学校教員の第1回体育大会の開会式が、8月22日、奈良県橿原神宮外苑運動場で開かれ役員・選手8700人が参加した。
 橿原神宮を参拝する各県教員代表。各県ののぼりを先頭に開会式の入場行進をする選手と役員。青少年学徒に賜りたる勅語を奉読する橋田文相と、激励の挨拶をする東條首相。
 甲子園プールの水泳競技の自由形競泳。甲子園競技場のフィールド競技や小銃を持っての障害物競走。甲子園球場の野球。

2.日米交換船帰る(南アフリカ・横浜)
 七月二十二日、アフリカ南東部のポルトガル領ロレンソ・マルケス(現・マプート。モザンビーク共和国の首都)に交換船の浅間丸が入港。米国在留の引揚げ邦人を乗せたスウェーデン船グリップスホルム号も二十日に到着していました。引揚船の中には来栖大使らの我が外交官の顔も見られました。日本から回航された引揚船を岸壁で待つ邦人の顔には、さすがにホッとした表情が見られました。引揚船は二十六日に出港し、船中で宣戦の大詔が奉読されました。有難き宣戦の大詔に引揚げ邦人一同は頭をたれ聖戦完遂の決意を新たにしました。日本が見える!船員の声に邦人達は甲板に鈴なりになりました。交換船は八月二十日、横浜港に到着し、邦人達はなつかしの祖国に上陸第一歩をしるしました。
 浅間丸から下船するジョセフ・クラーク・グルー駐日アメリカ大使ら、日本からの引き揚げアメリカ人。
 欧州へ在勤する森島領事ら15人に別れの手を振る野村吉三郎。船上で引き揚げ邦人を前に宣戦の大詔を奉読する野村大使。
 横浜に入港する浅間丸とコンテ・ベルデ号。タラップから上陸する野村大使ら外交官や陸海軍将校、一般邦人ら。

3.ボルネオ シブ州庁開く
 ボルネオ西北部のシブで八月四日、軍司令官前田中将を迎え、シブ州開庁式が行われました。このあたりには十種にのぼる種族がいて、それぞれの代表が開庁式に出席しました。
 北ボルネオ西部のシブ州庁の開庁式が8月8日行われ、ボルネオ守備軍司令官前田利為中将が出席した。
 シブ市街地の空撮。レジャン川の港に停泊の日の丸の旗を掲げた小型船。開庁式場の前田軍司令官歓迎のアーチ。
 船でシブに到着の前田軍司令官を迎える将兵や現地住民。開庁式に出席の前田軍司令官とダイヤ族など原住民やインド人・マレー人・インドネシア人などの住民。

4.ビルマに熱烈 反英印度人大会
 印度独立の指導者ガンジーが英国に逮捕された。その怒りはビルマでインド独立の機をうかがっていた国民軍兵士の示威運動に発展しました。民衆も「英国よインドを撤退せよ」と叫びながら、指導者の写真を掲げ、運動に加わりました。次々と民衆が加わり、英国打倒の叫びラングーン市内をおおいました。
 元ラングーン市役所跡の大公堂で開催の反英インド人大会に集まるインド独立連盟ビルマ支部のインド人たち。大会で反英の気勢を上げるインド人。
 会場から市内をデモ行進するビルマ在住のインド人たち。国民会議派の旗やのぼりを手にラングーン市内をデモ行進するインド人たち。

原文

Nippon news No.116