映像シンニホンニュースダイ40ゴウ V1H2414200364

新日本ニュース第40号

撮影年月
1946年(昭和21年)10月~1946年(昭和21年)10月
コレクション(提供者)
日本ニュース
撮影
発行
製作
株式会社日本映画社
配給
時間
7分58秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

1.タイトル
2.新憲法成立す
 貴族院で修正された憲法案は十月七日衆議院に於て三分の二以上の多数を以て貴族院の修正に同意し、ここに幾多の悲劇を生んだ明治欽定憲法に代って新しい憲法が成立しました。
3.巨大財閥最後の日
 明治維新以来日本を支配している三井三菱らの大独占財閥は十月八日いよいよ解体の第一歩を踏出しました。これらの財閥は戦争下に飛行機、造船、石炭等重要産業を動員し莫大な利潤をあげ、その利益を示す株券は三井、三菱本社で木箱に詰められ、M・Pや日本警官の警戒の下に勧業銀行へ運ばれましたが実に四十六箱合計約十二億円という尨大なものでこれでもほんと一部だとの事です。住友、安田、中島等も何れ同じ運命にある訳です。
4.時の話題
5.ソ連地区から初の引揚民(東京)
  ソ連領から初の引揚者三百余名が十月六日品川駅に到着、救出同盟の学生達から貰ったリンゴにふるさとの味を噛みしめつつ懐しい故郷へ帰って行きました。
6.ここでも復興“まつり”(名古屋)
  名古屋城は焼けましたが市民の復興への熱意は旺盛で十月一日から十日間全市をあげて復興祭が賑やかに行われました。
7.化ける空缶(東京)
  進駐軍の放出缶詰の空缶は玩具のジープに化けています。日産一千台で六割の税金がかかっています。
8.嵐をはらむ“十月”ゼネスト 新聞罷業第二報
 読売新聞の争議問題解決に端を発した新聞通信放送労働組合のゼネストは各新聞社の足並が乱れるに至りましたが、放送局では五日午前七時十分のニュース放送を最後としてゼネストを決行し、銀座通りに拡声機を据えて一般大衆の了解を求め、ゼネストに反対する読売新聞側も街頭宣伝を展開し五日の有楽町新聞街は朝日、毎日を中心に大群衆で埋まりました。政府は五日午後五時三十分放送の国家管理を声明しましたが逓信従業員の反対に逢い七日に至り漸くニュース、気象放送のみを行いました。かくて新聞放送単一組合は依然としてゼネスト体制を堅持し、この波紋は各産業に及ぶのではないかと考えられるに至りました。

原文

New Nippon news No.40