新日本ニュース第34号

1.タイトル
2.あつまる十万 労農大会（東京）
　國鐵馘問題、海問題等相次ぐ資本攻勢に對抗して勞働者、農民等すべて働くものゝ力を結集して反動勢力を粉砕しようと八月廿四日に宮城前に日本農民組合、勞働總同盟、産別會議、關東民主協議會主催の勞農大會を開催、首切り反對、勞調法反對はか廿九項目の決議を十萬の大衆のデモと共に政府に手交しました。
3.新憲法案 衆議院通過
　八月廿四日歴史的な憲法案は芦田委員長の審議の經過報告、尾崎行雄氏の發言、各黨の立場より激しい議論の展開、かくて委員長報告の修正案は六時三十四分、四六一對八の絶対多數をもって可決、こゝに國民の名に於て衆議院を通過した。
4.時の話題
5.高松宮 炭焼を御覧（福島縣）
　八月廿六日盤梯山麓の炭燒状況を高松宮殿下が御覧になりました。殿下の民主的な態度は、地元民をまごつかせました。
6.この行列は？（東京）
　八月廿六日、東京都下のデパートで一せいに賣出された靴を手に入れようと集った都民の波。
7.インフレ景気の草競馬（神奈川・戸塚）
　終戦以來、關東としては始めての戸塚競馬、インフレの世相を現はして悲喜交々。
8.労働戦線　紛糾する国鉄問題
　鐵道事故の頻發する折柄、平塚運輸相は婦人、年少從業員十二萬七千の整理を發表し國鐵勞組は激しい闘争を開始した、特に馘首の對象となった婦人従業員は上野公園に婦人部大會を開催、運輸相デモを行い大臣にくび切り反對を陳情した。
9.沖縄へ！復員兵士かへる（土浦）
　沖繩懸出身の兵士たちは、内地に復員以來霞浦飛行場の宿舎に収容されていたが、今度聯合軍の計らいでなつかしい故郷へ歸ることになり海外引揚者、戦災者たちに見送られて荒れ果てた故郷再建へと向った。

New Nippon news No.34