日本ニュース第94号

ラングーン占領
英国の印度の前面拠点、ラングーンへ。ラングーンはビルマの首都。ビルマ戦開始以来破竹の勢いの我が軍は一路ラングーンへ。激しい戦禍の中にも、貴重なミホトケの無事なのが何よりだった。兵士の顔にも安堵の色が……。必死に抵抗する敵は、橋という橋をことごとく破壊していったが、我が精鋭にはそれも通じない。あらゆる困難と抵抗を撃破しつつ、援蒋ルートの鉄道の起点であるラングーン市内へ突入。三月八日、ラングーン陥落、ビルマ戦を開始してわずか五十日だった。健闘を喜ぶ将兵達
蘭印遂に降伏
〔大本営発表〕(九日午後十時二十分)蘭印方面帝国陸軍部隊はジャワ島の敵軍主力をスラバヤ及びバンドン付近に両断包囲してこれに猛攻を加え、上陸後僅か九日にてい蘭印軍約九万三千、米英濠軍約五千をして全面的無条件降伏せしめたり、時に三月九日午後三時なり。三月五日 ジャワ島のバタビヤ市街に突入する我が先遣部隊をバンザイで出迎える町の住人達。後続部隊も次から次へと到着して、バタビヤ市内はふたたび、平和と活気とを取りもどしていった。同じ東洋人どうし、これまで苦しまされてきた白人勢力を駆逐した日本の勝利を心から喜ぶ住人。三月八日午後三時、我が軍司令官一行はカリジャチ飛行場に到着し、ただちに停戦交渉を開始した。蘭印総督・軍司令官ポールデン中将は全面的に無条件降伏を承知せざるをえなかった。ポールデン中将に従ってきた要人四人も、我が要求に応じて全面的降伏を承知し、九日午前十時前に、ラジオをもって、全島に停戦を命ずることを約した。〔大本営発表〕(九日午後十時二十五分)蘭印方面最高指揮官は陸軍中将今村均なり。蘭印作戦は大成功のうちに終わった。
Nippon news No.94
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