映像チュウニチニュースダイ274ゴウ V1H2320200141

中日ニュース第274号

撮影年月
1959年(昭和34年)4月頃
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
中部日本ニュース映画社
配給
時間
7分35秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

カメラ風土記 土佐の和紙(高知)
 新緑につゝまれた四国山脈を背に水質、気温にも恵まれてこゝ土佐の高知は、古くから“和紙の里”として知られている。その生産高は全国の四十パーセント、年間四十億円の収入をあげている。紙づくりの歴史は、遠く藩閥時代、今から三百年程前のことである。素朴な方法で造られる手スキ紙は輸出や工芸美術用として広く愛用され、貴重な存在になっている。だが時代の歩みは家内工業から大企業へと・・・。そして人間に代るオートメイションの登場は、やがて幾つかの問題を投げた。
 こうして“土佐紙”の歴史は、古くから伝わる伝統と共に今新らしく塗り替えられようとしている。
奉祝にわく(札幌・東京)
 全国民の祝福をうけて新生活に入られた皇太子ご夫妻。十二日には、宮中内宴のあと、天皇ご一家は、美しい和服姿の美智子妃殿下をかこんで記念撮影。十三日から三日間、皇居仮宮では正田家をはじめ、内外の名士を招いて祝宴の儀がはなやかに開かれました。一方北海道の札幌では、いきな姿の接待係が、町かどに立って酒をふるまいご結婚を祝っています。地元東京常盤松でも盛んにチョウチン行列。そして銀座には花電車が走るなど、日本中が奉祝にわきかえっていました。
ご苦労さま“宗谷”(東京)
 南極観測船「宗谷」は三度目の南極行きを果して、四月十三日東京湾に帰って来ました。
痛んだ飛行機のタイヤ、こわれた上陸用艇などにも苦労のほどがうかがわれます。
 しかし南極史上はじめての空輸作戦にも見事成功、全員日焼けした顔をほころばせながら家族の待つ日の出淺橋へのタラップを降りました。
ペナントの火ぶた切る(中日・巨人戦)
 一九五九年度のプロ野球公式戦は、パ・リーグが四月十日から、セ・リーグは翌十一日から一斉にひぶたを切りました。
 四月十五日快晴の後楽園球場では巨人対中日の好ゲームを迎えて二万人の観衆をわかせました。苦手国鉄に二勝して意気あがる巨人は長嶋、藤尾が大当り、中日の誇る大矢根、中山、伊奈、河村の四投手を打ちまくって十五安打六点を獲得。
 一方中日は巨人の先発別所投手をたたいてニホーマー四点とせまりましたが以後交替した義原に押えられ六対四で敗れました。例年スタートの悪い巨人も今年は快調の進撃ぶりをみせています。

原文

Chunichi news No.274