中日ニュース第265号
20万人の雪まつり
冬の札幌を飾る雪祭りが今年もやって来ました。
大通りにずらりと並んだ名物の雪像には「宗谷、氷海をゆく」「五条大橋の弁慶」など超大作も加わって大変な人気。
最終日の日曜は二〇万人余りの人手で街が埋ずめられました。
夜は四万五千燭光のライトの中で雪像がうきぼりされ、まさに「宗谷、人海に立往生」の大にぎわいでした。
嫌われた女町長さん(茨城)
ジェット基地建設をめぐって起った茨城県小川町の女町長リコール賛否投票は二月七日行われました。
その結果、賛成三、九三三票、リコール派の勝利となりました。
リコール成立の翌日、百里基地では関係者が集って完工式。町の人々を招いた自衛隊もこゝぞとばかりPRです。
リコール成立で町長のイスを去る山西さん。爆音の町は、つぎの町長選挙をめぐってあわただしい雲行です。
カメラ・ルポ“すぱるた先生”(山梨)
山梨県韮崎に住む渡辺勇三さんは、自分で建てたバラックで英・数塾を開いてから足かけ七年になりますが、吉田松陰の松下村塾をならった渡辺さんのモットーは「学問に王道なし、狂人の如く勉強せよ」で、徹底的なスパルタ教育です。
「田舎から偉人を」出そうという渡辺さんは「国立大学を突破せよ」と、小中学校の頭のいい子を集め、朝五時から夜は十時頃まで、のべ百五十人の子供を教えていますが、テストの成績の悪い子は小学生はシナイで尻を叩き、中学生はビンタという手荒な制裁です。従って、中学の三年生が、すでに大学の入試問題を解くほどの程度の高さで、試験地獄に悩む親たちは、このスパルタ教育に大賛成。
剣の精神を説く渡辺先生のやり方は、「学力低下」という近頃の学校教育が生んだ皮肉な現象といえるかも知れません。
Chunichi news No.265