映像チュウニチニュースダイ261ゴウ V1H2320200129

中日ニュース第261号

撮影年月
1959年(昭和34年)1月頃
コレクション(提供者)
中日ニュース
撮影
発行
中部日本ニュース映画社
製作
中部日本ニュース映画社
配給
時間
7分27秒
米国国立公文書館オリジナル番号
館内限定公開 色彩無 音声有 貸出不可
内容

寒の入り(福島・千葉)
 福島県会津若松市では、寒の入りと共に初市が開かれます。
 長い冬を雪にとじこめられる当地の人々にとって賑やかな市は大きな楽しみ。近郊近在から集まる人達は例年十万人といわれます。町の目抜き通りに立ち並ぶ露店におかれた品物は飾物やダルマ等の縁起物から玩具、日用品、衣類等。降りしきる雪の中をあれこれ物色する人達の姿にも地方色が感じられます。
 ところで千葉県市川市の中山法華経寺では毎年冬に行われる百日間の荒修業がつづけられています。
 深夜の氷りつくような寒さの中で素裸になって、水を浴びるのは、まさに命がけ。一人前になるためにはと皆真剣な表情です。
延命へ つぎはぎ人事
 群雄割拠、反主流派の猛反撃にあって意外な醜体をバクロした自由民主党。スッタモンダの揚句やっと三役を決定しましたが、さて閣僚補充にのり出した岸さんは、石井さんを閣内に祭り上げ総裁の対抗馬をなくそうとしましたが、「大幅改造でなくては……」と体よくにげられてしまいました。
 そこであわてたのが岸さん、さっそく河野一郎、大野伴睦、佐藤栄作氏ら首脳部を招いて協議、二転、三転やっとの思いで発表にいたりました。
 しかし、今度の内紛は、閣僚のポストをエサに、「岸総裁再選」の選挙運動によるものだという批判もきかれ、派閥解消を叫びながら自ら派閥のウズに巻き込まれた岸さんの前途は容易ではなさそうです。
カメラ・スケッチ 宇宙教(静岡・大阪)
 宇宙を祀る社、ここは静岡県香貫山にそびえ立つあなない教の天体神社です。
 宇宙なる神をたゝえ十五万の信徒をかゝえるこの宗教の教祖さんは今年七十三才。屋根ウラには望遠鏡をそなえ、毎日信者たちが天体の神秘をさぐっているのです。
 こちら、大阪箕面市に立つモダンな白亜のドームは“宇宙の宮”。
 堂内には、宇宙の光のさしこむ窓、その下には各界名士の筆になる愛がずらりとならんでいます。
 きようは、月に一度の例大祭。テープ音楽とともに礼拝の始りです。神前で祭文をさゝさげる女宮主。作家今東光さんは会長です。
 宇宙ブームにのって出現した宇宙教のさまざまです。

原文

Chunichi news No.261